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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2009-01-02-Friday 原理

金は天下の回りもの

お金の原理というのは回って初めて生きるのである。

誰かが必要以上に貯め込んだり、囲ったりするから回らなくなるのだ。お金がお金を生むという20世紀型の金融の考え方はどこかが変である。モノを生産することのないホワイトカラーの人間が机の前のコンピュータに向かってボタン一つでバーチャルなお金を右から左に動かすだけで巨万の利を得たり、逆に損失をしたりということがもてはやされる時代がようやく終わりを告げようとしている。金融関係の人間は毎日毎日、ハイ&ローみたいなギャンブルをやっていただけだ。心が休まる時が無い。

この変な事態がつい最近までもてはやされていたことが、人間の正常な思考を奪っていたのである。

人間の尊厳は働くことで保たれる。生活保護などのいわゆるセイフティネットは必要ではあるが、それでは人間の尊厳を保てない。ワーキングシェアでたとえ給料が安くてもまず職業を持つことである。それには価値観を変えることが必要だ。20世紀的な「金絶対主義」が改まらなければ、ワーキングプアが増えるだけである。

人手を掛けた農業や漁業や林業などの第一次産業を見直すことが鍵になると思う。こんなことを書くと、国際競争力がどうだのこうだのという人が出てくる。安い食料を得るには自動車や電気製品などの工業製品を輸出し、儲けた金で安い農産物を輸入すれば良いという考え方の人間だ。しかし、自動車や電気製品はアメリカがコケタだけで総崩れになってしまったではないか。人間は動物である。食べなければ生きていけないのである。日々楽しく美味しいものが食べられれば十分満足なのだ。