日曜日に何にもすることがないので映画を観に行こうということになった。私は「007」が観たいと言ったのだが、妻は「チェ28歳の革命」が観たいと言うのである。
仕方なく妻の観たい方に付き合うことにした(させられた)。
妻曰くは、この映画の前評判が良いからだそうだ。
日曜日の昼の上映、3番シアターで自由席であったが、観客は40名ほどでまぁまぁこの種の映画にしては入っているほうである。
2時間以上の長い映画であり、私にとっては、とても退屈でつまらなかった。妻も観終わってから、つまらなかったと言っていたから面白くない映画であることは間違いない。
ただ、一点良かったのは、キューバ革命への視点がこれまでと変わったことである。これまでアメリカ政府側からの視点でしか見ていなかったが、やはり情報は多面的でなければならないと感じた。
共産革命というのは、指導者が権力を握ると、とたんに独裁者に変貌するのが常であると思っていた。指導者が権力者になると清廉な人柄を保ち続けられることは難しいのだろう。毛沢東もスターリンも金日成も然りであったが、カストロやチェはどうやら違ったようである。
夜にキューバの現状を紹介するテレビを見てまたまた感心した。次回作「チェ39歳別れの手紙」も観る事にしよう。