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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2009-01-19-Monday

今年の十勝は大雪だ!

例年雪の多い道央や道北はさぞかし積もっていて大変だろうと思っていたら、多いのは道東だけでその他の北海道の地域は例年より雪が少ないという記事が載っていた。気温は全道的に例年よりも高いという。

それにしても、今年の十勝は雪が多い。10日は一日で33cmも降ったし19日は11cmも降った。もはや雪の捨て場所や積み場所がない状態である。これ以上降られると除雪作業は雪を高く積み上げなければならないから体力的にシンドイことになる。もともと痛めている腰にはとても辛い作業になる。

この除雪の大変さのことを雪の降らない地域の人に言ってもピンとこないらしい。雪はただ白くて綺麗なものだと思っているようだ。

まちづくりの一つに「コンパクトシティ」というものがある。帯広も標榜しているが、雪国では人口減少という要因以外に、除雪費用の増大というものがもう一つの要因になっている。無闇に街を拡大すると、道路、上下水道、電気といった社会インフラの整備も必要だが、造っただけで費用が終わりになるわけではない。維持費(メンテナンス)も掛かるのである。そこに更に冬の除雪が加わる。土地を所有しているがそこに住まずに空き地にしている場所がかなりあるが、そういった場所の前まで除雪をしなければならないのである。

隣が空き地だった場合は、町内会で除雪するか、市役所に文句を言って除雪させるかしかないだろう。しかし、町内会組織は機能していないし、市役所だって除雪費用がふんだんにある訳ではないから、市街地から遠く離れた場所の除雪は遅くならざるを得まい。

つまり、有効に使える土地があるのに、それを使わせずに間を空けて飛び地にして開発するとそういう事態がおこるのである。

人口が増加している時代なら飛び地が埋まる可能性もあるが、人口減少時代ではますます飛び地だらけになってしまう。

だから土地の開発許可を安易に与えると後世にツケを回すことになるので慎重にしなければならないのだ。

雪ひとつでもこれだけの問題が出てくるのだから、まちづくりにはしっかりとしたビジョンが必要なのだ。