名古屋地裁で死刑の求刑が出された。当然の判決であると思う。
この事件は名古屋市で2007年8月24日深夜に帰宅途中の女性を路上で車に拉致し、現金やキャッシュカードを盗んで、カードの暗証番号を聞きだす為に愛知県の駐車場でハンマーで何度も殴り、絞殺して、岐阜県の山林に死体を遺棄した事件だ。
犯人の3人はインターネットの闇サイトで、面識がないまま集まって犯行をおこなったという前代未聞の事件であった。
捕まった後も一切の反省や謝罪がなく、仲間同士で罪をなすりあっている輩である。
犯人の3人とは何の接点もない善良な女性を、いきなり拉致して殺害する行為には人間性のかけらも見られない。殺された女性は「何故、私がこんな目に遭わなければならないのか」理解できずに死んでいったことと思う。理不尽この上ない犯罪である。
この女性は母一人子一人で、婚約者もいた。何の罪もない幸せな家庭が鬼畜のせいでいきなり地獄に落とされたようなものだ。
目には目を、歯には歯を、ではないが、死刑でも唯の絞首刑では罪の重さに比例していないように感じる。昔の「市中引き回しの上、のこぎり引きの刑」が妥当なくらいだ。
3月18日に判決が言い渡される予定だが、いったい裁判官はどんな判決を出すのか。俗説では一人を殺しても死刑にはならないと言われているが・・・。
恐らくたとえ死刑判決が出たとしても弁護士が控訴するのだろうから最終判決は最高裁まで争うのだろう。しかし、その間の被害者側家族の心情は一時も休まらないだろう。人権派と言われている弁護士は被害者の人権よりも犯罪者の人権の方が大切であるかのように映る。冤罪の可能性が無い事件なら、それ相応の罪は速やかに与えるのが当然だと思うのだが・・・。
この裁判は裁判員制度にも影響を及ぼす裁判になるだろう。