地震時の対策用に作っておいた備品が2箱出てきた。
すっかり、忘れていた。
第一、実際に地震が起きて家が崩れたらこんな物置の奥に仕舞っていたら引っ張り出すこともできないだろうに・・・。
中を開けてみたら、乾電池・懐中電灯・ラジオ・タオル・ろうそく・固形燃料・ティッシュ・ロープ・スコップ・ナイフ・水のろ過器など等のサバイバルグッズがたくさん出てきた。更に奥にあったもう一つの箱には缶詰やらチョコレートやらの食料や野菜の種などが大量に出てきた。
一体いつ作ったのだろうかと食料の製造年月日をみたら95年とあるから、きっと阪神淡路大震災の様子を見て、すぐに準備したのだろうと思う。
大根やかぼちゃやとうもろこしの種が沢山出てきたということは、食料を自分で作ろうとしたのだろう。今考えると笑っちゃうが、それだけ阪神淡路大震災のショックが大きかったことの現れだろう。
驚いたのは500円硬貨の50枚包筒が2本出てきたことである。一体何の為に500円硬貨を5000円分も用意したのか自分でもまるで憶えていない。しかも、その筒が「たくぎん」のものなのである。だから拓銀がつぶれる前に用意したのだ。思わぬものが出てきたのでタイムカプセルを覗いているような気分である。
食料はどれも賞味期限を10年以上も過ぎたものばかりであるからさすがに食べることは止めた。
でもサバイバルグッズだけは取り出しやすい場所にもう一度整理して置いておくことにしよう。災害は忘れた頃にやってくるのだから。