例によって、夫婦50歳割引料金での鑑賞である。何だかこんとこ毎週の様に映画を観続けている。
日曜日の21:25からの上映である。観客は私たち夫婦以外は3人だけの合計5名の鑑賞である。一作目の「チェ28歳の革命」が同じシネコンでまだ上映中なのに、しかも一作目は結構混んでいたのに・・・。
内容はまだ観ていない人の為に書かない方針であるが一言で表現すると観終わってドット精神的に疲れた映画だった。映画うんぬんというよりもゲバラの行動にドット疲れたのである。
チェ・ゲバラは一体何の為にボリビアに行ったのか????
私にはまるで理解できない!
映画の中に「準備に5年かけたのに・・・」というゲバラのセリフがあったが、それだけの周到な準備をしていてこの程度の事しか出来なかったのか?という疑問が残る。
私にはゲバラのボリビア行きは、行き当たりばったりのようにしか感じられない。史実がどうなのかは調べていないからまるで分からないが、この映画を観た限りでは、結局のところ独りよがりの思い込みで、しかも自分サイドの準備に5年かけただけで、受け入れ側のボリビアの体制をまるで無視しているかのようにしか感じられなかった。
無鉄砲というか、タダの戦争ごっこ好きのオッサンにしか映らない。
ついこの間もテレビで日本の赤軍の話を放送していたが、彼等の無鉄砲さと独りよがりの元は、ここから来ているのでは勘ぐりたくなるほどだ。革命家というのはあまりにも理想主義、教条主義的で現実がまるで見えていないのかもしれない。
自分がやりたい事と、他の人が望む事が全て同じだと信じて疑わない子供っぽさがあるのかもしれない。
革命後のキューバをみてると、武力革命に必要な人材と革命後に統治するのに必要な人材が違うのだと思わされる。
豊臣秀吉の天下統一の戦乱とその後の統治での部下の葛藤が思い出される。これは歴史の必然なのかもしれない。