20日の大雪の夜に隣町の幕別町百年記念ホールで演じられた演劇集団富良野GROUPの「屋根」を観て来た。
娘が通っていたバレエ教室の生徒仲間が、倉本聡が主宰する演劇グループ「富良野塾」に入塾したという関係もあるが、何より私達夫婦はエンターテインメントが大好きな夫婦であるから、誘われたら断る訳が無いのである。
海外出張の疲れも、除雪の苦労も、なんのそのまだ雪がシンシンと降り積もる中を出掛けて行った。
倉本さんの演劇だからメッセージ性が強いとは思っていたが、この演劇のメッセージには同感である。
私が普段から言っている。「分相応」・「便利さと不便さ」・「時の流れ」などがまさにピッタリと合っていた。
人間は身の丈に合った生活をすれば良いのである。変な野望を持つから破滅が待っている。高きを望めば、転がり落ちる危険性も増えるのである。かといって、人間性を高めることを否定している訳ではない。
すなわち、「金が全て」とか「地位が全て」とかの価値観は「?」なのではないかということなのだ。
私は「もはや戦後ではない」と言われた昭和33年の生まれである。団塊の世代と言われた人達の10年後の時代を生きてきた。
翻ってみれば、団塊の世代の人達は最も可哀相な世代なのかもしれない。まさに時代の波に翻弄された世代なのだろう。
第二次世界大戦で激減した人口を「生めや、増やせや」の世代だから競争も多かったし、社会の思想も安定していなかった、可哀相な時代に生まれてしまった。でも、誰も怨んではいけないのである。そういう時代だったのだから。
しかし、彼等の子供いわゆる「団塊ジュニア世代」の問題は彼等の責任である。彼等の子育てがまずかったと思う。
私が他人のことは言える身分ではないが・・・。