昨日16日から有識者83人を集めての「経済危機克服のための『有識者会合』」が始まった。
初日の会合には8人が呼ばれたというが・・・。
この種の会合は、昔から「皆さんの意見を聞きましたよ」というアリバイというかポーズというか、そんな程度の会合が多いように感じる。
実際に私は帯広市などのこの種の会合に呼ばれる機会が多かったが、いずれも既に結論は決まっていて、さも皆さんからの貴重なご意見を拝聴して決めましたという儀式みたいなものに感じたものだ。
第一、各種団体の長や市民から20名程の人数を集めて2時間の会議を開いたって、招集した側の説明時間が1時間程度もあったのでは、残りの1時間を20人で均等に割ったら一人たったの3分しか発言できない。これでは会議に出席しているメンバーの発言時間など無いに等しいではないか。
結局、この種の会議は、これこれの団体の意見や、公募した一般市民の声を真摯に聞き取り、検討しましたというポーズを取り、一応曲がりなりにも会議に出席したという実績を強調されると反対しにくいという心理的効果を狙って、参加した団体や口うるさい市民(失礼)からの反対を少なく押さえる為の手段に過ぎないのだ。
メンバー同士が意見も闘わせることなく、ただ一方通行的に政府側が話を聞くだけで、ガス抜きするなんて姑息な手段である。
こんな会合でも、当然、出席者への報酬や交通費などは支給されるのだから大いなる無駄使いである。
政府に利用されるのが判り切っているのに、出席するメンバーも如何なものだろう。
私にはただの自己顕示欲が強い人にしか見えないのだが・・・。