最近の若者は自動車運転免許も取らない人間が増えているとのこと。何にお金を使うのかといったら携帯電話だというのである。
かつてのステータスシンボルであった自動車が、今の若者には憧れでも何でもないというのだ。
私は当たり前の事だと思う。
自動車や家などの高額なものを買うのに、現金で買える若者などいない。
我々の若い時にだって、車を買う時はローンを組んだものだ。つまりは借金して買って、コツコツ返していくのである。ローンを組むということは、将来に対して夢や希望があるからできることだ。10年先、20年先には、現在よりも収入が増えているという予想の元にローンを組むのである。
ところがここ最近は、10年、20年どころか1年先でさえ、どうなっているのか不安な状態で、高額な商品をローンを組んで買える訳がない。
竹中平蔵らのバカな経済学者どもは、一部の大金持ちが経済を引っ張るのだのの類の妄言を吐いていたが、一億総中流の方が、国民皆がお金を使うから経済が発展するのだ。これは自明のことだろうに。
「今日よりも明日の方が良い」と思うからお金も投資できるのだ。明日への希望が無い社会に一体誰が投資するというのだ。
若者には年金も満足にあたるのかも不明である。介護保険だ、医療費だと政府はあてにならないし、明日への希望が無いから、老人も「老後の為」に貯金をするのだ。これは完全に政治の大失敗である。
20世紀型の経済の終焉を迎えた今日、新しい経済の核として「環境」を言い出しているが、実態は何も変わっていない。環境と名のつくものに買い替えをさせようとしているだけである。
新しい21世紀型の経済に移行するには、このインチキ「グリーン・ニューディール政策」が失敗して、どん底まで落ちなければ直らないのだろうなぁ。
それにしても、経済学者って奴は何かの役に立つ存在なのだろうか?