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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2009-07-10-Friday 行政というのは

今日、とても不愉快なことがあった。

帯広市の隣町音更町に母が土地を所有している。今、この土地の横を通る道路に架かる橋を建設中なのであるが、その橋の建設に伴う道路の拡幅工事の事で、母の自宅に測量会社の若い社員が訪ねてきたのである。

母が「私では判らないから、息子に全部任せてあるので息子の会社の方に行って説明して欲しい」と言ったので、会社に訪ねてきたのだ。

母から会社に「今から会社に測量会社の人が行くから話を聞いて欲しい」という電話が事前に入ったし、自宅にも測量の為に現地に入らせて欲しい旨の葉書が届いていたので、その許可を得る為の来訪だなと思っていた。

案の定、測量の為に敷地内に立ち入る許可を求めてのものだったが、内容を詳しく聞いている内に、段々と腹が立ってきたのだ。

その測量会社の若い社員曰く「道路を新しく造る為に、お宅の土地の形状はこうなる予定です」といって図面を見せたのだが、母の四角な土地の8割近くが収用され、しかも残りの2割は変形した歪な形になり、まるで使い物にならない形状の土地になる計画になっているのである。

それを今日初めて見た私は「これは、どういうことですか?」と質問したら「事前説明会が去年から何度か開催されて説明されているはずですが・・・」と言うのである。

確かに、音更町から「道路拡幅の説明会を開催するから○月○日の○時に宝来会館に集合せよ」という文書が届いてはいた。

しかし、その日時は事前に私がスケジュール調整を受けたものではないから一方的に説明会をやるから出席せよと言われてもスケジュールが合わなければどだい無理な話だろう。

しかも、土地の収用が他の人たちの割合とは明らかに大幅に違う我が家に対して、説明するから全体会議に出て来いというのは如何なものだろうか?

担当者が、事前に、我が家に来て個人的にお願いすべきことなのではないだろうか?それが社会的な常識だと思うのだが、どうやら音更町役場ではそうではないらしい。

40年以上も持ち続けて、ようやく目の前の道路に橋が架かるから、これで少しは良くなるかもねと期待していたのに・・・。

収用したいなら、まずは個別に了承を得て然るべきだし、道路用地として直線で2〜3mほど削らせて欲しいというのと、変形に斜めに道路をつける為に、8割収用して、歪な使い物にならない土地を2割残されてもこちらは困るだけである。将来、自分でも使えず、売り物にもならない歪な形状の土地にされて、固定資産税だけは払い続けろよということなのか?

全部を買い取るというなら話はまだ判らないでもないが、こんなバカな話に「ハイそうですか!どうぞ、測量なさって下さい」などと言う奴は居ないだろう。

私も「音更町役場の担当役人にキチンと手順を踏んでから測量の許可をもらいに来るように言いなさい。今日は判子は押さんぞ」と追い返した。若い測量屋さんはさぞ困ったことだろうが、私も音更町役場のこのやり方には立腹した。まことに非常識な行いであると思う。

個人が所有する土地を行政の都合によって収用するなら、それなりの手順と礼儀というものがあるだろう。

私は物分りの悪い人間ではないつもりだが、このやり方は失礼千万である。誠に腹立たしい出来事であった。