つい先週も知人の父親の葬儀が旧来の仏教やキリスト教などの宗教的な葬儀ではなく、いわゆる「偲ぶ会」形式で執り行われた。
葬儀場を借りるのだが、お坊さんや牧師さんなどは呼ばずに、故人が生前好きだった音楽などを会場に流して、弔問客は一人ずつ献花をしていくのである。香典・供花・供物などはお断りして、弔問の記帳をするだけという形式も多いようだ。この知人の葬儀の際も前日の十勝毎日新聞の死亡広告に、香典等は固く遠慮する旨を載せていた。
この種の葬儀の形式にはまだ慣れていないから戸惑うことが多い。記帳だけして帰るというのもなんだか気が引けてしまうしなぁ。
新手の詐欺で、この香典を受け取らない新方式の葬儀を利用して、細かく香典を集めて歩く輩がいるそうな。誰も香典の領収証を見せろとは言わないことを悪用しているのだ。まったく罰当たりな不届きモノである。
ところで、葬儀の際に、香典を受け取ったと同時に香典返しを配ったり、領収証を発行したりするのは北海道特有の習慣らしい。本州方面ではどうやら違う方式のようなのだ。
私は北海道方式の方が面倒臭くなくて良いと思うのだが・・・。
妻は「私が死んだら、お墓には入れないでね。私は閉所恐怖症だから、灰をタヒチなどの南国のキレイな海に撒いてね。」などとノタマッている。私は「そうしてもらいたかったら、俺より先には死なないことだ。俺は葬式もするし、墓にも入れるぞ。」と言っているのだ。
果たして妻と私のどちらが先に死ぬのだろうか?