民主党に第一党を奪われ、与党として自民・公明両党でも過半数を確保出来なかった。予想していたこととはいえ、自民党に吹く逆風はかなり強い。前回の衆院選では東京都では民主党が惨敗していたのだから、すごい変わりようだ。
投票率も都議選にしてはかなり高かったようだ。どうやら国民は政権交代を望んでいるようである。
それでも、感心したというか驚いたのは公明党だ。立てた候補者23人全員を当選させた。見事なまでの票割りである。事前に創価学会員の住所を上手に移動させて完璧な票割りを行ったのだろうと推測する。これが許されるところが、日本の政治のご都合主義である。確か以前、公明党が野党だったころは自民党が公明党のこのやり方を批判していたはずではなかったか?
幸福の科学の幸福実現党は議席を確保出来なかったようだが、いずれにしろ宗教が露骨に政治に絡んでくるのは好ましいとは思えない。
さて、これで麻生首相はどう出るだろうか?自民党内からも反逆されて完全なレームダック(死に体)になってしまった。それにしても、ここ最近のサミットは全部、日本の首相が交代している。なんだか、首相の最後の花道みたいな感じであるが、これは他国にしたら国際政治を馬鹿にした行為に映るのではないだろうか?
これからの地球全体の問題を話し合うのに、サミットが終了したら辞める総理大臣が出席しても、発言力も無いだろうし・・・。
ここでも日本の政治の貧困さを世界にアピールしているだけのような気がする。
ここに来て、宮崎県の東国原知事の評判が下がっているようだ。やはり県知事を踏み台にして(しかも一期目の任期途中で)国政に出ようというのは問題がある。さすがに国民もそこまでバカではなかったということか。
これから、総選挙までの間に、自民党が民主党のアラ探しをやるだろうなぁ。それも、あらゆる手段を使って。これ以上程度の低い政治家の姿を世間には晒さないでもらいたいと思うしだいである。