テキストを製作していたら・・・。
前回の講習の時に、簡単なシルクのマジックをフッと思い出して、思い付きでその場で教えてしまった。
案の定、複雑だし、同じ様なマジックを2種類も教えてしまったから、生徒さんたちの頭の中が混乱してしまったようである。
もし生徒さんが判らなくても、6000冊も所有している本のどこかでこのマジックを見たと記憶していたから、後からそれを参考にしてテキストを作って配れば良いだろうと簡単に考えたのである。
ところが、今日7日に一日掛かって蔵書を調べたのだが、何処にも載っていないのである。さんざん探したが遂に見つからなかった。
そうしたら、このマジックは本で覚えたマジックではなかったことを思い出したのである。
このマジックは大学生の時に神田神保町の布目貫一先生から直に教えてもらったものであることを思い出した、本には載っていなかったのだ。自分の記憶の曖昧さはここまできているのかと愕然としたが、マジックのやり方そのものはシッカリと覚えているのだから、不思議なものだ。若い時期に一旦身体で覚えたものは、脳みそが忘れても、身体がシッカリと覚えているということだろう。
やはり、若い時には無駄なように思えることでも、若い内に徹底的にやっておけば何かの時に役に立つということだ。頭で考えなくても自然に手が動くのだ。これぞ、マジックである!