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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2009-09-08-Tuesday 政治とメディア

選挙が終わって10日、

国会召集、首班指名まで後1週間というところにきた。

各メディアは選挙の総括を盛んにやっているが、自民党大敗の原因究明はいまだに出来ていないようである。確かに要因は一つではないから、簡単に結論が出せるものではないだろう。そんな中、5日土曜日の16:00からフジテレビ系列で「ドキュメント代議士の妻となって」という番組を見た。中川昭一氏の妻である郁子さんを密着取材した番組である。感想は「よくぞこんな番組の取材を承認したものだなぁ〜」につきる。こんな取材を受けて中川氏に何等かのメリットがあるのだろうか?見ている内に何だか中川昭一が落ちるべくして落ちたんじゃないか?との検証番組に思えてきた。

あの昭一氏の態度の横柄さは、市民だけではなく郁子夫人にも向けられていたのだなぁ〜。もしも、私が妻にあんな横柄な口をきいたらどうなるかを考えただけでも恐ろしい・・・。

人間性がここまで露わにされたら、こりゃ〜次回立候補したとしてもかなりヤバイんじゃないのかなぁ〜と感じた。今回の選挙で中川氏を熱心に応援した知人も「あの番組はないよなぁ〜」との感想であったことからも窺える。

麻生総理の最後(?)のぶらさがり会見も酷かった!選挙に負けてイラ立っているのは判るが、かといってかりにも一国の首相があの会見はないだろう。「頭の中が整理できた?整理できた?ジャおしまい」では「なんだあれは!」と全国民が思うだろう。あの会見を見て、良い感情を抱く人は皆無であろう。

こんな奴を首相に頂いていたのかと思うだけの、国民を情けなくさせるだけの最悪の対応である。テレビは怖いなぁ〜、表情がそのまま顕れるからごまかしが効かないものなぁ〜。

一方、民主党の方は、鳩山家の歴史から、鳩山由紀夫の生い立ち、幸夫人のスピリチュアルな発言まで、色々と紹介している。でもこんなことを毎日、毎日放送する必要があるのだろうか?新首相になる人の人となりを国民に見せるというつもりなのかもしれないが、芸能界のニュースじゃあるまいし・・・。だから、政治家が段々と芸能人みたいになってくるのではないのか!

政治家だって、朝から晩まで、国会から自宅の中まで、四六時中聖人君子でいられる訳もないし、そんな人間はこの世には居ないだろう。

メディアによって、政治家のイメージが作られ、国民はその作られたイメージに左右されている。人気取りをしたところで、慣れない事をすれば、すぐにボロが出てくるだろうし、長続きはしない。人気は結局のところ「気」なのだから気分次第でどちらの方向にも向かうものだ。そんなものに頼る政治家は愚かだし、また惨めでもある。テレビに出ている暇があったら少しは政策でも考えていろって言うんだ!

今回の民主党の大勝も、政策が受け入れられて勝ったわけではないことは、政策に対する国民のアンケート結果をみても判ることだ。自民党の麻生や中川を始めとする連中のメディアでの扱われ方を見て、国民が愛想尽かしをした結果だと思う。確かに彼等にはリーダーとしての資質に問題が多いと思うが、こんなに大差がつく結果というのは、メディアの力が大きかったと思う。メディアに操作され、国民に人気の有るものだけが政治家になる。政策はその場限りの人気取りの政策ばかりになって国の将来性なんて関係ないなんてことになりかねない。

何だか、ますます日本の政治は危なっかしい方に向かっているように感じる。