これまでの自民党の政治スタイルとは随分とやり方が異なるようだ。各省の官僚たちもかなり戸惑っている様子がありありである。
これまでの閉塞感を打破して欲しいと思う反面、急激な変革に国民がついていけるかという心配もある。
昨日の段階では、国土交通省とか厚生労働省とか総務省は早速に大きな変革を大臣が官僚の前で宣言したから、官僚たちは皆戦々恐々としていた。
国土交通省は八ッ場ダムの中止を大臣が宣言したから、現地との軋轢がおきるだろうし、厚生労働省は年金問題で隠している事を洗いざらい出せと言われて困っているし、総務省は出先機関の廃止を宣言したから、地方との調整も大変だろう。
民主党VS官僚という図式に、現地の人達が絡み、さらにそこにメディアが絡むとややこしいことになる。
発足したばかりの数ヶ月の頃はまだ優しい目で見てくれるだろうが、その期間を過ぎたら、逆に厳しく変化するだろう。短期間に実績を挙げなければならないところに、官僚が得意のサボタージュ戦術を使ったら難しいことになると思う。
官僚も、ここらで省益の追求よりも、本来の国益を目指して仕事をしてもらいたい。
今回の内閣の布陣は仕事の出来る人を中心に選んだようだから、期待をしている。各大臣にはあまり肩に力を入れずに頑張ってもらいたいものだ。
一方の自民党は、総裁選のことがニュースに流れてきたが、マスコミの扱いも酷いもので、野党に落ちた途端に扱いが少なくなったように感じる。
もしも河野太郎氏が総裁になったら、親子2代で総理大臣になれなかった自民党総裁というありがたくない名称がつくことになる。
いずれにしても、自民党は再生に向けて4年間の辛い日々が始まる。
久しぶりに、政治を見ていてワクワクする状態になった。先が楽しみである。