Yさんの自宅にお邪魔した。震災で家が倒壊して立て直したという。
二階の屋根裏部屋がYさんのコレクション部屋だ。
イヤ〜驚いたなぁ〜!
本の数では私の方が多いだろうが、Yさんのコレクションは質が高いのだ。Yさんとは同じ年令でマジックを始めた年もほとんど一緒だ。共通の知り合いもいる。
私は正直、今回のYさんのコレクションを見ることで、自分のコレクションに一区切りをつけようかと考えていたのである。つまり、もうこれ以上探しても所持していないマジックの本なんて、少ないだろうと自分に言い聞かせてこれ以上は本当に貴重なものだけに絞ろうと、自分に納得させよう思っていたのだ。
だが、Yさんのコレクションを見たら、私が持っていない本が随分と沢山あるのだ。アッこれも見たこと無い!アッこれも、アッこんな本があったの?これの連続だったのである。
ウーン、これでまた消えかけていたコレクション熱に再び火が点いてしまった!、
こうなると徹底的に集めたくなってしまうではないか、困ったなぁ〜。そうなると、妻の冷ややかな対応が気になるところだ、わら半紙に鉄筆書きで手刷りのホッチキスで止めただけのモノが○万円なんて、マジック本に興味の無い人間にとっては「そんなことにお金を使うくらいなら私の服を買ってよ!」と言われるのがおちであるからだ。だが、どうやらYさんも同様らしい。奥さんには正確な購入金額なんてとても言えないと言っていたからだ。
一通り拝見した後、三宮に出てマジックバーに行った。途中でYさんと一緒に帯広に来た同志社大学マジッククラブのI君が合流して3人で生のマジックを楽しんで散会した。
Yさんと私は、最後に「自分たちが死んだらこのコレクションって一体どうなってしまうんだろうね?」というのが共通の悩みであることも判明した。
同好の士というのは話がはずむがマジック愛好家の妻は総じてマジックが好きではないというのも共通しているようである。そんなことが判ったとても楽しく有意義な一日であった。