だが、妻は介護の講習会とやらで早朝から出掛けて行った。帰宅は夕方の5時だという。なんというすれ違い夫婦なのだろう。
「今日は外食か?」と不満気に言ったら、「別に自宅でも食べられるわよ。貴方が作れば良いじゃない!」と妻があっさりと言うのだ。家で一日中ブラブラしているのももったいないから作ることにした。メニューをあれこれと考えたが、寒いから、鍋焼きうどんにすることにした。
私が作ると、出汁からこだわるから時間が掛かるのである。
午前中から干しシイタケを水に浸けて戻しておき、この水を出汁に使うのだ。その他にも昆布と鰹節の出汁を別々に取って合わせるのだから不味い筈がない。麺は加ト吉の冷凍讃岐うどんがお気に入りだ。とてもこしがあって喉越しが良くて美味いのである。
具は鶏肉を買ってきて下味を付けておく。戻したシイタケにも下味を付けておく。その他に入れるのは玉子とてんぷらと蒲鉾と麩で野菜はたまねぎを切って鍋の下に敷いてうどんが焦げ付かない様にする。その他には長ネギが入る。お好みで餅を入れても美味しいのである。
我が家では、時々私が夕食を作るのだが、家族からはどれも美味しいと評判が良い。
このところ忙しくて作っていなかったが、久し振りに作った鍋焼きうどんはもちろん絶品であった。
でもあんまり上手に作ると、妻からまた作れと言われるかも・・・。