チャンスの神様の姿は、丸裸で小太りで、頭は禿げているが前髪だけが伸びていて、それをチョンマゲのように束ねている。そしてやたらと足が速いので、正面で待ち構えていてその前髪を掴まなければ捕まえられない。もしも捕り逃がしてしまったら後姿は裸で小太りでハゲだから捕まえる場所がどこにも無くなってしまい、チャンスの神様はスリ抜けてしまうのだ。だからチャンスは前髪で掴めと書いてあった。
チャンスというのは準備していれば向こうからやって来るものなのだ。だが、これがチャンスだと見極めなければ捕り逃がして後悔することになってしまうものでもある。
今日は正にそんな感じがした一日であった。
まずは、先週、旭川で講演した際に「馬鹿もん」の企画の話を北海道観光振興機構の人達の前で披瀝した。今、こんな面白いことを企画中だと前宣伝しておくのが狙いである。反応は良かった。
明日の夜には3回目の「馬鹿もん」の試食会が帯広の「センナリ」というイタリアンレストランで行われる。
次に、私が読売新聞の「風向計」と十勝毎日新聞の「論壇」で連載しているコラムのコーナーが12月初旬に私の執筆順番が来る。いよいよメディアに載せる時が来たようである。
そして、今日は帯広市役所の観光課に出向いてこの企画の根回しをしておこうと考えていたら、何と観光課のM氏から偶然にも別件で電話が入り、今から会社に訪ねて行きたいと言って来社してきたのである。
偶然とは面白いものだ。上手く行く時には全て向こうの方からお膳立てをしてくれるのだ。
これは、この企画が時代に合っている証拠であろう。時の利というものが後押ししてくれているようだ。
どんなに良い企画でも時の利に合っていなければ現実化は難しいものなのである。陽の目を見ずにボツになってしまった「国際環境大学構想」や「帯広TMO企画書」なんかは10年ほど企画が早過ぎてボツになってしまった例だろうと思う。
明日の夜の試食会の情報を市役所の観光課に流したのでまた少し広がりをみせるだろう。
私の経験上、役人は自分達の知らないところで進んでいる企画にはとても冷たいというのが習性だから、事前に少しでも情報を流して知ってもらっておく必要があるのである。
どうやら着々とこのプロジェクトは良い方向に進んでいるようである。
善循環の最初の一転がりが動き出せば、面白くなってくる。
楽しみである!