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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2010-01-06-Wednesday 実演

久し振りにマジックの実演をした。

去年の1月からマジック教室で指導はしているが、マジックの実演を頼まれてもなるべく引き受けないようにしている。一度引き受けてしまうと、次から断わりにくくなってしまうし、誰それの依頼は受けるのに、私の依頼は受けてくれない、などということにはしたくないので全て断わってきたのだ。

そもそも、マジックには演じる場所等によって分類すると、大きな舞台で演じるステージマジック、30〜50人程度に見せるフロアマジック、5〜10人程度に見せるクロースアップマジック、と大きく分けて三種類があるのだ。

私が好きなのは小道具とテクニックを使うクロースアップマジックであって、ステージマジックやサロンマジックは道具の持ち運び等がとても面倒で嵩張るから、最近はほとんど演らないのだ。

だが、依頼する方にしてみれば、マジックならどれでも全部同じに見えるのはしょうがないところでもある。

しかも今回は妻が私の承諾無しに勝手に引き受けてしまったのだ。今回の依頼主は、昔から通っていたラーメン屋さんで、妻の介護ショップのお客さんでもあり、会場は妻がヘルパー講習の時の実習先でもあるということで引き受けたというのだ。妻と私の力関係から言っても、後からダメだとはとても言い出しにくい状況になってしまったのである。

高齢者相手のディサービスで演じるには、一体どんなマジックが良いのかとず〜っと考えていたのだがどうもスパッと決まらない、依頼主から前日に確認の電話が入り、いよいよあわてて準備したが、なかなか適当な道具が見当たらないので困ってしまった。適当なBGMも見当たらない。音楽無しでやるには話しながらやるマジックしかないなと考えて、ロープマジックのルーティンを作ったのだが、マジックでこんなに緊張するのは久し振りである。

やはりブッツケ本番はイケナイなぁ。結局、演じる順番もなにも関係無くなってしまって、鞄に詰め込んだ道具をただ手当たり次第に演じては汗びっしょりになってしまった。

演じる以上はもう少し完璧な準備をしてから演じるべきで、恥じ入るばかりである。あのマジックで果たして高齢者の方々に楽しんでいただけたか気がかりである。

観客の高齢者の方々は、父のことを良く知っている人たちばかりで、終わった後に「お父さんにそっくりだね」とか「お父さんと一緒に旅行したんだよ」とか言う。世間は本当に狭いものだ。

さて、これからマジック実演の依頼が来たらどう対応しようか?悩むところである。