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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2010-01-07-Thursday 妙な初夢!

変な夢をみた。

私は現在、新聞2社で1000字のコラム欄を担当しているが、〆切りが迫って来たので、昨晩は温泉に浸かりながら構想を練り、帰宅してから書き始めた。しかし、何だか妙に疲れていて筆が進まないので中断して、翌朝に書き直すことにして寝たのである。

途中まで書いた原稿は『マジックに「マイザーズ・ドリーム(Miser's Dream)という空中からコインを何枚も取り出して、カラッポのバケツをコインで満たすという演目があるが、日本語では「強欲者の夢」とでも訳すのだろうか。徒手空拳からまたたく間にバケツを金貨で満たすのは現代にも通じる夢であろう。さしずめ、アメリカのグローバリズムは世界を自分たちの扱い易い領域に誘導して金儲けをする企みの様に感じて・・・・』という書き出しで、我ながら趣味であるマジックと関連付けるなど、なかなかに良い比喩だと満足して寝たのである。

ところが、夜中に「何だかあの文章はどこかで読んだことがあるゾ、誰かが書いた文章が頭の中に残っていて、それを自分が考えたことの様に錯覚しているのではないのか?」という思いが湧いてきて、ハッと目が覚めたのである。

「マイザーズドリーム」という名称は、現代社会にピッタリの題名だから、きっと既に何処かで誰かが同じ様に使っているのではないのかという疑問がフツフツと湧いてきてしまったのだ。

だが、真偽のほどは、確認の仕様がない。私は活字を見ていないと落ち着かないほどの活字中毒で、四六時中、本や新聞などを読んでいる。しかも乱読で、活字なら何でもOKだから、週刊誌なども守備範囲なのである。何処かで読んだものなのか、はたまた自分で考えたことなのか解らなくなってしまった。後から発表して、盗作だ!などと言われるのも心外だから止めることにして、再び眠った。

朝方、またまた変な夢を見た。二度寝するとオカシナ夢を見ることが多い。

正月の新聞で、芥川賞や直木賞の候補者名が掲載されているのを見て、最近、いささかなりとも書くことに自信を持ち始めて来た私は小説を書こうと決心するのである。どうせ書くなら趣味であるマジックを題材にした小説にしようと考えてプロットを作ったのだが、『私は幼い頃に身辺で不思議な現象が起きる。それがもしかすると超能力なのかもしれないと考えるのだが、モノが突然消えたり、空中に浮かんだりするのを他人が見たら驚いてしまうから、それを隠す為に「マジック」が趣味であると言ってマジックを研究するということにして、不思議な現象をエピソードを交えながら物語を膨らませていこう』というものなのである。

だが、待てよ!こんな小説は確か学生時代に読んだ記憶があるぞ、ポール・ギャリコの「ほんものの魔法使い」という、本物の魔法使いが手品師の学校に入るという類の小説だったなぁ〜。でもオマージュ〈(仏:hommage)は、リスペクト(尊敬)や敬意のこと。芸術や文学においては、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事。また作品のモチーフを過去作品に求めること(引用)〉としてならアリかなぁ〜なんてことを考えているのである。

これが、また先の夢と重なって、そもそもこれが夢の中の事なのか現実なのかの判断がつかなくなってきたのである。「あれ〜、こんな夢は以前にも見た記憶があるゾ。これはデジャヴュ〈既視感(きしかん、仏: déjà-vu:「既に見た」の意)とは、実際は一度も体験したことがないのに、既にどこかで体験したことのように感じること(引用)〉ではないのか?」と夢の中の自分が考えているのである。

寝苦しくなってまた目が覚めた。

なんでこんな妙な夢の二本立てをみたのだろうか?

ボケが始まったのかもしれない。何だか怖いなぁ〜。