我が社のビルが建っている西2条南9丁目の西側街区で旧ホシビルの解体作業が始まった。
真向かいに建っている北洋銀行ビルも今年中に解体される計画のようである。
かつての西2条南9丁目といえば、「まち」と言われていた場所だ。帯広市民が着飾って買い物に「まちに行く」と言えば西2条南9丁目に行くということと同義語であったのだ。
藤丸デパート、我がサニーデパート、長崎屋、金市館、の4つの大型店が固まっていた街区であり、その他にもホシ、千秋庵(現:六花亭)、とくら、三井金物店、シノカワ洋服店など等、帯広を代表する老舗店が集まっていて活況を呈していた。それが・・・。
東側街区こそまだ埋まっているものの、西側街区は320坪ほどのホテルが新築されて2月にオープンするが、その他には30坪程度の靴屋さんと、20坪程度の輸入雑貨店、80坪ほどのビルが残るだけになる。1丁が約1500坪だから1500−450坪では3分の2以上の1050坪も空き地ということだ。これがどれだけの異常な事態であることか。
帯広市においてはこの西2条南9丁目の固定資産税だけが突出して高いのである。1丁横にズレルだけでかなり安くなるのだ。
だから、帯広のまちづくりはこの西2条南9丁目からの固定資産税で賄われていたと言っても過言ではないと思っている。
その十勝で一番高い土地を空き地にしたり、駐車場にしたりするのは如何なものであろうか?帯広市としても、せっかくのビルを解体してしまえば税収はかなり落ち込んでしまうのだぞ。
中心市街地活性化が叫ばれてから久しいが、状況は益々悪化の一途を辿っている。市長が明確なビジョンを持ってまちづくりをしないから、街はドンドンと虫食い状態になってしまうのだ。新しい市長が中心街をなんとかしなければ、帯広の未来はなくなるだろう。
しかし、それにしても今朝の寒さにはまいったなぁ〜。帯広でマイナス18.7℃だと。この温度なら空気中の水蒸気が凍る「ダイヤモンドダスト現象」が起こる寒さなのである。今年は雪も多くておまけに寒いときている。札幌は雪が少ないそうだ。
太平洋側と日本海側の気象が入れ替わったかの様な「気候変動」である。
人間の気持ちも、帯広の街のようにスカスカに寒くならないようにしたいものである。