«前の日記(■2010-03-26-Friday) 最新 次の日記(■2010-03-28-Sunday)»
 | トップ |  | ビル概要 |  | テナント構成 |  | 沿革 |  | アクセス |

観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2010-03-27-Saturday インタヴュー

26日金曜日に2件のメディアから、

インタヴューを受けた。雑誌社と新聞社である。

最初はいずれも「馬鹿(うまか)もん」のインタヴューであったが、途中から話題が変わっていった。

一件目は札幌ー帯広間の高速道路が繋がることに対する感想であった。

十勝でも札幌方面と繋がることで、札幌方面からの観光客が十勝を訪れることのメリットや可能性の大きさを宣伝しているが・・・。

確かに来勝する可能性は0%ではないが・・・、かといって流出する人数よりも流入する人数が多くなるとは、私には到底思えない。

これまで、全国各地を見て回ったが、高速道路で大都市と繋がることで活性化した小規模市町村を、私は知らないからだ。

しかし、商業や観光関係のリーダーという立場の人間は口が裂けてもそんなことは口に出来ないだろうと思う。フーテンの寅さんじゃぁないが「それを言っちゃ〜お終いよ!」になってしまうからだ。リーダーが諦めたら、それこそ十勝全体の士気が萎えてしまうからだ。

リーダーという立場に立ったことのない人は、遠慮会釈なくガンガンと言えるだろうが・・・。昔と違って、情報過多な時代だから、リーダーの人は大変にやりにくい時代なのだと思う。

しかし、現実的にはファッション関係などは完全に、大都会側に持っていかれるだろう。唯一、勝ち目(呼び込める)があるとすれば、十勝に来なければ食べられない種類の「食べ物」ぐらいだろう。

十勝はお菓子が美味しい地域と言われているが、六花亭や柳月は全道各地に出店しているから、わざわざ十勝に来てまで食べてもらうには、十勝の店でだけしか食べられないメニューを作ることが必要だろうと思う。十勝には、地方にも小さな美味しいお菓子屋さんが沢山点在しているが、それだけで道央方面から客を呼ぶにはいまいちパワー不足が否めない。

昨今のダイエットブームがあるから、お菓子の食べ歩きツアーというのも、厳しそうに感じるからだ。

旬の野菜や魚介類を宣伝する必要もあるが、単なる食材だけならあちらでも買うことが出来るから、独自の料理法などを開発する必要があるだろう。

でも、北海道の業者は、売れ始めるとすぐに全道や全国に展開して、そしてすぐにダメにしてしまう傾向にある。儲けを短期間で取ってしまおうという商法なのだ。もっとじっくりロングセラーを育てる意識改革も必要だ。

道央方面には無い「モール温泉」「ばんえい競馬」などを上手く生かして複合させる方法が必要だろう。いずれにしろ、日帰りで帰してしまうのはもったいない。一泊してもらえる魅力作りがいる。

二件目は中心街活性化である。広小路の件で質問された。この新聞社がおこなったアンケートでは、4月の市長選挙の関心事項の第2位に「中心街活性化」が入ったので驚いているとのことだった。

60歳代以上の人にとっては十勝という雪国での自動車の無い老後の暮らしが、ようやく切実な問題に感じられるようになったのだろうと思う。この件は以前に書いたこのブログの内容を話したのでここでは割愛するが。

いずれにしろ10年以上も前から警鐘を鳴らしてきたことばかりなのだが、人は切羽詰らなければ動こうとしないものなのだなぁ。でも余裕が無い時期に動いても上手くいかないんだよなぁ〜。