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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2010-03-29-Monday マジックの祭典

日曜日にマジックの祭典という催しを見て来た。

帯広のマジック愛好家達が集まって「第3回マジックの祭典」が開催された。私のマジック教室に通っている生徒さんも2人出演するので、その生徒さんから是非見に来て欲しいと言われていたので、見に行ったのである。

13:30〜15:00までとの案内であったので13:30丁度に会場に行ったのだが、会場の駐車場が満車で止める場所がなく、近所の公園の駐車場まで行って停めてきたので、開演時間から20分ほど遅れて入場した。プログラムはすでに4番目まで終わっていたが私の生徒さんの出番は12番目と15番目(トリ)なので間に合った。

演技は5番目の方から見たのだが、「マジックの楽しみ方」にはこういうのも大いにアリだなぁ〜と感じた。

演技者は皆、高齢者ばかりの方々である。観客はそのファミリー(子供や孫たち)や近所の人達という和やかな雰囲気であった。

演技者の方は失敗すると、もう一度初めからやり直してしまうので、時間が押して押して真ん中の9番目の人の時には既に終了時間の15時になってしまっていた。

この後一体どうするのかと思って見ていたら、道具の検め(何も仕掛けがないですよ!と客に納得させる動作)を省略して、いきなり箱から色々なモノを出し始めてしまった。道具の検め(アラタメ)をやらなければ、箱の中からモノを出しているだけだから、不思議でも何でもなくなってしまうのだが、それがご愛嬌になっていた。

演技をしている方も、観ている方も、何がどうして不思議なのかを理解していないマジックショーというのを初めて見たが、ほのぼのとした雰囲気がそれを感じさせないのである。

おそらく、この会の出演者の皆さんは、マジックを練習するよりも、他人に見せるのが楽しみな部類の人たちなのだろう。

私のように、研究するのは好きだが、他人にはあまり見せたくないという部類の人間とはだいぶ事情が異なるようだ。

でも、このマジック愛好会の高齢者メンバーが、マジックで老人ホームなどを慰問して歩いているというから、老老介護ならぬ、老老慰問である。

マジックは指先や頭を使うから、ボケ防止には効果があると思う。もっと、マジックの別な楽しみ方を考えなければならないと痛感した。

何もテクニックを身に着けようと考えているわけではなさそうだからだ。派手な衣装を着て、舞台に立つ、それが楽しみなのだろう。

でも、舞台上の所作の基本くらいは、教えてあげる必要がありそうだ。なにせ、舞台上でお客さんにお尻を見せて、後ろ向きにゴソゴソと何かをやってしまうのは、笑えるけれども、マジックとはほど遠いからだ。