«前の日記(■2010-04-17-Saturday) 最新 次の日記(■2010-04-19-Monday)»
 | トップ |  | ビル概要 |  | テナント構成 |  | 沿革 |  | アクセス |

観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2010-04-18-Sunday 帯広市長選挙

帯広市長選挙の開票がおこなわれ、

何と138票差の超僅差で大接戦に決着がついた。

米沢則寿氏(54歳)(37,516票)が上野敏郎氏(63歳)(37,378票)に勝ったのである。どちらの候補者も市民党やら十勝党とやらの名称を使って無所属を強調していたが、事実上は民主党VS自民党の戦いであった。

新人同士の市長選挙は36年振り、前回の新人同士の選挙も200票差の僅差であった。この時は自民党系の候補者が勝利したが、今回は民主党系候補の米沢氏が僅か138票差の僅差で勝利した。

投票率は57.55%と前回選挙よりは3.82ポイント上回る投票率であったが、低いことには変わりがない。結局戦後3番目の低い投票率であったから関心の薄さが気になる所だ。

今日の天気は朝方は晴れで午後に一時俄雨が降ったが、概ね良好な天気であった。この4月中旬という季節は十勝では、観光やレジャーの端境期であるから、もっと投票率が上がっても良さそうなものだが・・・。

最近の政治に対する無関心や嫌気がもろに出たのではないだろうか?

昨年秋の総選挙で民主党旋風が吹き荒れ、石川知裕氏が52,890票を獲得して衆議員選挙に当選した。その後の石川氏は親分の小沢幹事長の献金問題で起訴されたりしたし、民主党も迷走を続けている。一方の自民党も離党が相次いで、国民そっちのけで政争に明け暮れている感じだ。国民も政治家に対しては覚めた目でしかみていないのではなかろうか?

私がある人から聞いた話では、投票という行為は国民としての権利として行うが、最近の政治への抗議の意味も込めて白紙で投票するという人がいるという。無効票が1152票もあったというのがそれを表しているのではないだろうか。

米沢氏も勝ったとはいえ、石川氏の投票数を大幅に下回っている。投票数が37,516票であるから、有権者数の135,234人の27.7%、およそ4分の1にしか過ぎないから、これからのかじ取りが大変だろうと思う。

それにしてもわずか138票差の惜敗というのは負けた方は悔しいだろうなと思う。勝った方に投票した無党派層の内の70人が、負けた方の人に投票していたら結果は逆転しているのだから、むしろ大敗の方が諦めがつきやすいかも・・・。

同時に行われた市議補選の方は、上野陣営側の神谷博之氏(33,641票)(中川昭一氏の元秘書)が、米沢陣営側の候補者三井寿果女史(26,630票)に7,011票の差をつけて当選し、ここではねじれ現象が現れた。

昔から十勝人の選挙好きは有名だが、どうやらここ最近は様変わりして無関心派の方が増えているようだ。

十勝の政治家もスキャンダルで有名になるのではなく、将来を嘱望される政治家になって欲しいものだ。

新しく市長になる米沢則寿氏には、帯広の抱える諸問題を対処療法ではなく、大胆な手法で良い方向に持っていってもらいたいと節に思う。