今日が封切りの「アリス・イン・ワンダーランド」だ。
帯広の映画館は3D対応ではないので、普通の画面の映画で見るしかないのだ。先の「アバター」も3Dで見る事が出来なかった。
3Dで見たらどう感じるかも経験してみたいと思う。
ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」は中学生の時に読んで、何てヘンテコリンな物語なのだろうと感じた本だったが、マジックを研究している内に、世の中の不思議なこと全般が気になりだして、他の訳者の本も買って読んだし、ディズニーのアニメーションも見て好きになったのだ。
今回も前評判では、アバターを越える評判だったので期待して見に行ったのだが、ストーリー的には・・・。
それにしても、ジョニー・デップという役者は怪優という名に相応しい怪演だったし、監督のティム・バートンと組んだ映画はどれも癖の強い映画ばかりである。
ここ1年で映画は3Dでなければ流行らない状態になってしまったのだろうか?
11年前にディズニーランドに行った時に見た3D映画の短編で、題名は忘れたが、子供たちが小さくなってしまう映画があった。確か、犬のくしゃみの滴や、風や臭い、足元をネズミが走り回るような感覚がした記憶があるのだが、映画はいずれその総合エンターテインメントの方向に行くのだろう。
何だか、昔の映画の巨匠たちから言わせたら、邪道で、映画の堕落だと言い出しそうだ。
私もこれでは、あまりに直接的過ぎて、人間の想像力というものを必要としなくなるようで、良い方向とは思わないが・・・。
映画や小説には、余韻というものを感じさせるのが重要な要素だと思うし、それによって人それぞれの解釈の仕方がでて良いとのだと思う。
直接的な表現だけでは深みが無くなると思うのだ。
3Dが合う題材と合わない題材があるだろうから、興行成績だけを追うだけの映画界にはなって欲しくない。