先月20日発売の、大関琴光喜関が野球賭博に関係しているという週刊誌の報道がキッカケであったが、その時には関与を否定していた琴光喜が昨日になって認めたという。
自分から関与を認めて自主申告してきたら、厳重注意処分に罪を軽くしてやるぞという相撲協会の方針に、締切近くになって力士側が65名という大勢が名乗り出たことから発覚したようだ。
賭けのひとつやふたつ、どうってことないさとばかりの態度である。
仲間同士の軽い賭けならともかく、暴力団が資金稼ぎにやっている賭博に参加するというのは、やはりまずいことだろう。
琴光喜はこの野球賭博で何百万円も儲けて、勝ち金の支払いを求めたところを、逆に暴力団関係者から賭博をやっていることをバラされたくなかったら1億円を払えと脅されたらしい。
私は、芸人や力士に品行方正な善人な態度を求めるのが間違っていると思うのだが・・・。
相撲取りは昔から、タニマチというスポンサーがいて、ゴッツアン体質が身に染み付いているのだし、一般社会の決まり事とは別世界のはずだと思うのだ。それを、何でもかんでも一般社会の規範と同じに窮屈にしてしまうのは如何なものだろうか?
相撲が国技と言ったって、もはや幕内力士の上位は皆、外国人ばかりになってしまっている。確かに品格は無いよりも有った方が良いに決まっているが・・・。
藤山寛美や横山やすしや勝新太郎みたいなハチャメチャな芸人の方が芸が面白い。芸能人が真面目な奴ばかりだったら、とてもつまらない世界になってしまうと感じている。
相撲協会も儲かっているんだから、ここで開き直って、文部科学省に公益法人格を返上して、監督官庁なんてしゃらくせいと、もっと自由にやった方が良いのではないのか?
かつて横綱や大関だった親方達が、文部科学省の役人にペコペコ頭を下げている姿は実にかっこ悪い。
型破りな人間がいる世界が、芸能界であり、相撲界なのだと思うのである。どうも世間が、世界を矮小化させているように感じる。
こんなに堅苦しい世の中にしてしまったら、ますますつまらない。
別世界を認める寛容さが欲しいものである。