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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2010-07-02-Friday 北海道総合計画

札幌で「新・北海道総合計画」の会議が1日開催された。

平成20年3月に道庁が発表した今後10年間の北海道の開発計画「ほっかいどう未来創造プラン」の進捗状況を検証する委員会である。

自分たちで創った計画を自分たちで検証するのである。

創った直後に「リーマンショック」「政権交代」「ギリシャショック」などが次々と勃発したから前提条件が崩れた部分もすでに出てきた。

委員の一人が「弾力的に対応しては」と発言して皆が賛成し出した中で、私も手を挙げて「弾力的対応というものには基本的には賛成だが、10年間という長期的なプランなのだから、ここ2.3年で起きたことが、大きなベクトルを覆す重大な方向の転換なのか、それとも多少の谷であり山なのか判断の見極めは難しい。安易に変えてはいけないと思うので変える時には慎重な判断が必要だと思う・・・。」という発言をした。

10年間という流れのベクトル(方向性)は概ね間違ってはいないと思うからだ。

ところが、以前の会議で、私が「政権交代が起きたし、政治的には北海道で一番安泰だと思っていた十勝は中川昭一氏が亡くなって、最も混乱した地域になっている」という近況を発言したものだから、趣旨替えしたのか?と思われた様である。自分では一貫した発言をしているつもりでも、捉える人によっては違った意味に受け取られてしまうのだなぁ。

この種の会議では一人一人の発言時間が限られているから本意を正しく伝える技術というのも重要になってくるのだろう。

この日の会議の冒頭での高橋知事の挨拶で「これからの北海道は食と観光を重点的に・・・」という言葉があったので、観光について質問してみた。

観光客の入込客数の変化という指標に疑問があったからだ。

どうも、実態と発表されている数字とに乖離があるのではないかという疑問である。

この種の統計は、主催者発表の来客数を足し算するだけだと思うから、実態を現わしていないのではないかと思うのだ。

また、北海道は広いのだから、北海道観光と一括りにするのも「食と観光」に力を入れているという割には、あまりにも大雑把過ぎるのではないかと思うのである。

旧、各支庁単位とまではいかなくても、せいぜい4つ位の地域位に分けて表記する必要があるのではなかろうか?という意見である。

何処の地域で○○という事業を展開し、その成果によってこの地域の観光客の入込数が増えたというようなものでなければならないと感じたのだ。

千歳空港から入った日本人客が、どこの地域に観光に行くのかというのは、個人旅行が主流となった現代では、把握するのが難しいし、観光客も色々な地域を廻って歩くから、どこの地域に何人、何処の地かには何人という把握や分類も難しいだろうと思う。そもそも、観光客がビジネス客かを誰がどこで見分けているのだろうか?

何だか適当にこれくらいだろうという見当での数字なのではないかと思うのだ。(外国人観光客は団体客が多いから把握しやすいと思うが)

誰かが画期的なカウント方法を考え出す必要があるだろう。

この種の会議で委員になっているのに一度も発言したことが無い人が数人見受けられるが一体そういう方々は何の為に委員になっているのだろうか?

往復5時間も掛けて、札幌での会議に出ているのだから、発言もしないで帰るなんて私には考えられない。理解不能である。