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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2010-08-06-Friday アンケート調査の是非

最近、政治に関するアンケート調査がやたらと多過ぎやしないだろうか?

内閣の支持率が何%だの、政党の支持率が何%だのと、新聞、テレビなどのマスコミ各社が毎月のように発表しているが・・・。

どこの社の結果も概ね似たような数字になるのだから、こんなに各社が一斉に、しかも頻繁にやる必要が果たしてあるのだろうか?

最近の日本の首相がたったの1年しかもたないのと、アンケート調査が頻繁化したのには相関関係があるのではないかと感じている。

国民の意見を聞くのは決して悪いことだとは思わないが、政治家がアンケートの結果を気にし過ぎて、それによって意見が左右されるのは、ポピュリズムに繋がるのではないかと危惧している。

その結果、手短な国民の人気取り政策に偏ってしまい、長期的な(国民に不人気だが必要な)政策をないがしろにしてしまっては日本国が国として成り立たなくなると心配しているのだ。

どうも大衆はブームというのか、雰囲気というのか、何となくの気分に流され易いし、自分に直接利益になることに流され易い傾向にあると思うのだ。

せっかく何十億円もの多額の費用を掛けて選挙をおこなって政治家を選ぶのだから、国民の負託を受けた政治家は、その任期中は信念を持って政治にあたってもらいたいものだ。

いちいち、国民の目を気にしながら人気取りの政策やパフォーマンスばかりをやられたのでは選挙の意味がなくなてしまう。

アンケートで政治をやるなら国会議員なんて必要なくなる。

新しく大臣になると、やれ事務所費の使い方だの何だのと、やたらとマスコミの追求が厳しくなるが、政治家は、「李下に冠を正さず」で疑われるような行為はしてほしくない。

普段からキチンと会計処理しておくのは、税金で活動しているのだから当たり前の話である。

発覚すると「秘書が・・・」と言い訳して逃げるが、そんな秘書を雇っているのは他ならぬ政治家本人なのである。

政治家には国家を運営するという大きな仕事があるのだから、事務所費の使い道なんて細かいところまで政治家がいちいち目を通すことまでは必要ないと思うが、任命する秘書に、オカシナことは絶対にするなよと厳命することはできるだろう。

自分の秘書すらまともに使用できない人間が、国家を動かせるはずもないだろうと思う。

政治家に対する国民・マスコミの態度も考え直さなければならないだろう。

今の日本人で政治家を尊敬できるという国民がいったい何人いるだろうか?それこそアンケートを取ってもらいたいと思う。

職業に貴賤は無いと言うが、政治家という職業を賤業にしてはいけないと感じる。