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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2010-08-05-Thursday とかちむら

昨日、帯広競馬場で「とかちむら」のプレオープンが行われた。

「とかちむら」は帯広市単独開催になった「ばんえい競馬」(以前は北見、旭川、岩見沢、帯広の4都市で開催されていたが2007年から帯広市単独開催になった)を賑やかにする為に出来た複合商業施設である。

競馬というとギャンブルというのが、すぐに頭に浮かんでしまう。

私もそうだが、ギャンブルが嫌いな人は、競馬場には行ったこともないという人が多いので、そのギャンブルの暗いイメージを打破する為に造られた施設だ。

ばんえい競馬をやらない人達にも来場してもらおうということだ。

「とかちむら」は飲食・スィーツ・物販の3部門からなる。

設計に携わったのが沖縄の名護市庁舎の設計で有名な「象設計集団」である。社長の町山さんが今年2月初旬に我が社を訪ねて来て「とかちむら」のコンセプトに「北の屋台」のコンセプトを活用したいので教えて欲しいとの依頼を受けたのが縁で昨日のプレオープンにご招待をされたのだ。

一言で言うと、さすがは、象設計である。これまでの帯広にはなかった洒落た空間が出来た。落ち着いた雰囲気と寛げる空間設計が心地良い。これならばんえい競馬以外の人も行きたくなるだろう。

惜しむらくは、足である!

公共交通機関が無いから、移動手段が不便なのだ。帯広競馬場は帯広の街中に存在する競馬場であるが、駅から歩いて行くには30分近く掛かるし、駅と競馬場の間の道は殺風景で一寸遠くて暗い。

お酒を飲ませるからには自家用車で移動させるのは一寸つらいだろう。この種の施設は観光客目当てで運営すると、観光のオフシーズンの営業が辛くなるから、地元客に多く利用してもらう必要があると思うのだ。

駅と中心部と競馬場を無料で循環する小型バスを運行させるような工夫が必要だと思う。

帯広市も批判は出るだろうが、中途半端な支援ではなく。帯広の馬文化を守る為に必要だとして、積極的に支援してあげなければ、せっかく造った施設が生きてこないだろう。

「とかちむら」を帯広の名物にするくらいの意気込みでやってもらいたいものだ。