札幌に昼に到着する列車で行って、「馬鹿(うまか)もん」に参加してもらっている北の屋台出身の中華料理店の「順香(しゅんしゃん)」に寄って昼食を取り、「馬鹿(うまか)もん」の今後について説明をしてきた。離れているとなかなか連絡が上手くいかないから顔を出してコミュニケーションしておくことが必要なのだ。
札幌はこの日も蒸し暑い天気で路上を歩くと汗が滴り落ちてくる。14時半にホテルに入ってシャワーを浴び、睡眠導入剤を飲んで21時くらいまで眠ることにしたが、ああ言おう、こう言おうと考えていると頭が冴えてきて結局一睡も出来なかった。
ゆったりとお風呂に入って気分を一新し、夕食を取りに出ようかと思ったら今度は外は大雨、洋服が濡れても困るので夕食を取るのも止めて資料に目を通すことにした。
23時にホテルから平岸にあるHTBの社屋までタクシーで向かう。
メークアップをしてもらい控え室へ、出演者が集まり出してくる。
24時から出演者の自己紹介と簡単な打ち合わせ、この種の討論会は大体の流れしか打ち合わせしない。事前に話し過ぎると本番がつまらなくなるからだそうだ。
本番のスタジオ入りするが、中が暑い。クーラーがあまり効かないようだ。
最初は政治の話だから、政治家以外の人間は話すことがない。農業の話になって私にも発言が振られてきた。
農業から地産地消、そして北の屋台へと話を展開しようと思ったのだが、話の途中で切られたり、割り込まれたりして、話が思う様に続けられない。
再び観光のところで振られてきたので、ここでまた自分のやってきたことを交えて話をしようと思ったのだが・・・。
もっと、強引に自分の話をしなければ、この種の討論会ではダメなんだということは判っているが、どうも他人の話に割って入ることが不得手なのだ。「他人の話は最後までキチンと聞きなさい」という風に育ったものだから・・・。
司会の田原総一朗さんも随分私に話しを振ってくれるのだが、すぐに他の人に割り込まれて話が別の方向に行ってしまう。
やはり、少しズーズーシーくらいでなければダメなのかなぁ〜。
自宅で妻が寝ないでテレビを見ていたようで、終わってから電話で「何故、あそこで話に入っていかないの!」「チャンスは何回もあったのに!」と私の姿勢にもどかしさを感じたようだった。
私ももう少し妻との会話で妻の話を遮れるようにならなければ・・・。
まぁ、私としては初めての経験だし、これで雰囲気も対処の仕方も学んだので、次回はもう少し話が出来ると思う。
普段行っている講演会は90分間自分のペースで話せるが、こういうテレビの討論会は短く的確に且つ面白く言わなければならないし、相手がいるから自分の組立て通りにはいかないものだ。
話の内容も政治の話が多く、農業問題も観光問題も北海道特有の状況には深く入っていけなかったように感じた。
もう少し、北海道の特殊な話を際立たせても良かったかなと思う。
多少の欲求不満は残ったが、今回は本当に貴重な経験をさせてもらい、とても勉強になった。ありがたいことである。