ここ10〜15年間で十勝の気候も随分と変化しているようだ。以前はお盆の翌日には長袖シャツが必要なくらい寒くなったものだったが・・・。
一昨日と昨日の私のブログを読んで、私に電話を掛けて来た方が数人いた。
中の一人は「平原まつりで今年初めて大道芸を見て感激した。特にファニーボーンズのクリスさんが気に入って、来年も是非見たいと思って、クリスさんに話しかけたら、来年は帯広には来ないと言っていたように聞きとれた。私は英語が得意ではなく、確認したかったので、坂本さんにお電話した」と言う。
しかもその後「クリスさんの目の色は、グリーンだったかブルーだったか?」「クリスさんの髪の毛は金髪か?天然パーマの様だが?」「出身地は?」「年齢は?」との質問が矢継ぎ早に出てくる。
私もクリスとの付き合いは9年になるが、目の色や髪の毛の色などをジックリ観察したことがないので、良く判らないが・・・と答えるしかなかった。
ファンというのはありがたいものだが、フェスティバル当日だけの見学ではなく。フェスティバルの準備段階からの支援もお願いしたい。
何せ、太鼓や踊りや楽器演奏などの芸能に対する感情と違って、大道芸に対してはある種の偏見のような感情を持っておられる方々がお偉方に大勢おられるから、大道芸の扱いが異常に軽いと感じられるのだ。
十勝で芸能活動をされておられる方々の発表の場という性格が「平原まつり」にあることは私も十分に承知している。
私が考える「まつり」は同じ芸能でも「ただ見せる、発表する」、そして「それを、ただおとなしく見学する」ものから、大道芸のように観客と一体となって「場」を盛り上げるタイプの芸能も必要だと思うのである。
帯広の姉妹都市の徳島市の「阿波踊り」の文句に「踊る阿呆に、見る阿呆、同じ阿呆なら、踊らにゃ損、損」とあるが、「まつり」とは正しく見るだけではなく、一緒に楽しむものでなくてはならないと思うのである。
その点で大道芸というのは、見るだけではなく。観客と一緒になって盛り上げることが出来る数少ない芸能だと思うのだ。
私は大道芸によって、マンネリ化してきた平原まつりに新風を注ぎ込んだと自負しているが、そう考えていない方が多いのもまた事実である。
今回の問題は、まつりを良い方向に向ける為に、市民が一体となって考え、活動するキッカケになってほしいと思う。