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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2010-10-21-Thursday 読売新聞風向計

2010年10月21日付読売新聞北海道版「風向計」掲載

「モッタイナイ」嘆く物置

購入してから4年目のコンピュータのプリンターの調子が悪くなった。仕事にならないので、電気製品の修理専門の会社に持ち込んで修理を依頼したところ、店員が「修理代に1万4000円ほどもかかるし、1週間ほどお預かりすることになりますから、すぐに必要なら新しく買った方がいいですよ。」と言う。

電器店の広告を見たら、同じメーカーの新機種が8000円台で販売されているではないか。

仕方なく新品を買うことにしたのだが、なぜに、修理代の方が、新品の購入代金よりも高いのだろう?新製品は人件費の安い中国で大量生産されているから安くて、修理は日本で日本人が行うから人件費の分高額になるということなのだろうか。

故障したプリンターのインクは先日取り換えたばかり。まだほとんど使用していないから、電器店の店員に、「今、使っているプリンターも同じメーカーだけど、今のインクを新しい機種に使えるか?」と尋ねたら「インクの形状が変わっていて、新しい機種には合わないから使えない」と言う。プリンターのインク代のほうも、機械本体の値段に負けないくらいに高額なのに・・・。

メーカーがエコ、エコと盛んに言っている割には、ちっともエコに感じられない。自分で直そうと思っても、最近の機械は素人の手には負えない。

新しモノ好きな性格だから、家庭用ビデオカメラやレーザーディスクなども販売されてすぐに飛び付いた。だが、そのすぐ後に、新しい仕様の機械が出てきて、古い機械は物置行きだ。

最初に購入したビデオカメラは、重たいデッキの機械を肩から提げて、カメラも肩で担ぐタイプの大きな機種だった。その後、段々と小型化していくが、同じメーカーなのにやれ8ミリだ、Hi8だ、ハイビジョンだ、ディスクだ、チップだと互換性のない規格の製品が次から次へと出てくる、昔撮った映像テープは新しい機械では見られないから、古い機械を処分する訳にもいかない。

新しい機械を開発するのはメーカーにとって大切なことだろうが、古い機械との互換性がなければユーザーには好ましいとは言い難い。

次々と仕様が異なる新製品が発売されるからか、機械の寿命も昔よりも短くなっているような気がするのはウガチ過ぎだろうか。せめて10年は機械の寿命も仕様も持つような製品の開発ってできないものなのだろうか?

物置に眠っている機械も、もっと使って欲しいと嘆いていることだろう。何ともモッタイナイ話ではないか。