独立行政法人都市再生機構の埼玉地域支社の招きで、埼玉地域と東京の一部の職員に対する講演である。
指定された講演場所は埼玉地域支社のある、さいたま市のラムザタワーという場所だ。
担当者の人が、埼京線で武蔵浦和駅で下車したら徒歩1分ですというメールをくれた。
埼京線?
聞いたことがない路線である。毎月の様に東京に行っているが、まだ埼京線なる路線に乗ったことがない。
ネットで検索してみたら、大崎から出ているらしい。山手線と平行して池袋まで走っていて、埼玉や群馬にまで繋がるようだが、これまで渋谷や新宿に行くにも使ったことがないので知らなかったのだ。
初めて大崎から乗ってみたが、同じ線路なのに、いろんな列車が走っている。やれ「りんかい線」だの「川越線」だの「高崎線」だの、初めての田舎モンにとっては、どれに乗って良いのか判らないではないか。
訳も判らずいきなり乗った列車がタイミング良く快速の川越行きの列車だったので助かった。
乗ってみたら、山手線は恵比寿・渋谷・新宿・池袋にしか停まらないから速いこと、速いこと。
こんな電車があるのを知っていたなら、これまで山手線で各駅で移動する必要なんてなかったではないか。田舎モンは昔ながらの移動方法でしか移動できないのである。
大崎から武蔵浦和まで40分程度で到着してしまった。
早く着きすぎてしまったが、武蔵浦和駅の周りにはブラブラと時間つぶしをするような場所が無かったのである。
指定の待ち合わせ場所に行って本を読んで時間をつぶしていた。
講演は時間もタップリ2時間もらえたし、質疑応答も10分の予定が40分近くにもなった。
毎度のことだが、質問攻めに会う。
でもそれだけ聴衆が関心を持ってくれた証だろうし、質問をしてもらえるのは嬉しいことだ。
講演終了後に懇親会に誘っていただいた。講演に行って、講演終了後にハイさようなら!と分かれてしまうと、知らない場所でたった一人で食事をしなければならなくなる。
一人で入れる店というのは、実はとても少ないのだ。海外なら特にそうだ!。
誰かと一緒におしゃべりをしながら食事をするのは楽しいことなのである。
今回一緒に懇親会に参加された方が、私の著書の「北の屋台繁盛記」を持って来て「サインして欲しい」と言う。
芸能人ではないからサインの練習などしたことがない、サインではなく署名になってしまう。それでも、何だかとても嬉しい気分だ。
私の講演を聴いて、面白かったと言ってもらえるのはエンターテインメントを目指した人間としては最高の褒め言葉である。
これだから講演は止められない。
明日はまた帯広で、全国の大学教授らに講演だ。