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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2010-10-29-Friday ニュース雑感

TPPに関してのニュースから、

前原誠司外相がTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に関して「日本のGDPの内、農業などの第一次産業は1.5%、その1.5%を守るために98.5%が犠牲になっている」と発言したという記事が載っていた。

話の前後の詳細が不明だが、ここだけ切り取って読むとかなり乱暴な発言だ。このご仁は結構勇ましいことをいつもサラッと言うが、深い考えで発言しているようには感じない。鳩山由紀夫とは考え方が逆の様だが、発言の仕方は同じに唐突である。

いわゆる効率主義者の人達の発言要旨に極めて似ていると感じた。

「日本は資源の少ない国だから、工業を重視して、その工業で金を稼ぎ、稼いだ金で他の国から食料を買えば良いのだ」という発言に聞こえるのだ。

工業系の大企業の社長さんにはこの手の考え方の人が多い。私もかなり以前に、日本を代表するようなメーカーの社長さんから、このような趣旨の意見を聞いて驚いたことがある。

日本の政府の外交がお粗末なことは、先の尖閣諸島の事件でも立証済みである。今日の気候変動の真っ只中にある地球で、世界的な農業の不作が起こらないとは誰も断言できまい。

そんな非常事態が起きた時に、自国の人間に食べさせるよりも金を稼ぐ方が先だとばかりに他国に食料を売る国家が果たして存在するのだろうか?

もし、そんな国が有ったとしても、人間は食べなければ生きていけないのだから、暴動が起きるだろう。かのフランス革命だって、食べ物が不足したから起きたと言われているくらいだ。「パンが無ければお菓子を食べれば良いのに」と言ったマリーアントワネットは断頭台の露となったではないか。

世界はグローバル化していると言うが、それは単にアメリカンスタンダードに他国を合わせさせているだけのようにしか感じない。要はアメリカにとっての商売のやり易さを確保する為の手段にしか過ぎないのではないだろうかと私は思っている。

何度も言うが、人間は食べなければ生きていけない。お金は喰えないのだ。国民がいざという時にチャンと食べられるようにしておくのが政治家の仕事だと思うのだが・・・。

何だか、民主党の政策は行き当たりばったりのように感じてしまう。こんな重要なことを閣議決定で進めようというのはいかにも拙速で乱暴だ。

国会は、議論をする場所なのだからキチンと論議をして欲しい。

プロ野球のドラフト会議で、今年の目玉選手(?)である早稲田大学の斎藤佑樹投手の交渉権を日本ハムが獲得した。

日本ハムはクジ運が強いなぁ。結構話題の選手を獲得している。来年はダルビッシュ投手が大リーグには行かないそうだから、彼に投球術を教えてもらえれば大化けするかもしれない。

中国の尖閣諸島問題から発生したデモであるが、私にはどうも日本に対するデモという感じがしないのである。

これは、日本に対するデモだということにしておけば、中国政府も認めるから、日本に名を借りて欲求不満を解消する為の、いわば自国政府へのデモだと思うのである。尖閣諸島問題くらいでこんなに大騒ぎするほど愛国心があるとは思えないのだが・・・。