«前の日記(■2011-01-22-Saturday) 最新 次の日記(■2011-01-24-Monday)»
 | トップ |  | ビル概要 |  | テナント構成 |  | 沿革 |  | アクセス |

観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2011-01-23-Sunday フェイスブック

妻が映画を観たいと言う。

「ソーシャル・ネットワーク」という映画だ。

コンピュータのソーシャル・ネットワーキング・サイトのフェイスブックの創設者マーク・ザッカーバーグを描いた映画である。と書いても私には「フェイスブック」????何のコッチャ?としか判らない。フェイスブックなんて聞いたこともなかったからだ。

フェイスブックは実名で情報交換する欧米では盛んだが、匿名が好まれる日本ではいまいち発達しないのだろう。

テレビで映画の宣伝を見て、妻が面白そうだから行こうと言い出したので、逆らう訳にはいかずにお付き合いしたのであったが・・・。

まぁ、簡単に解説すると、ハーバード大学の現役の学生が、コンピュータの新しいサイトを立ち上げて億万長者になるのだが・・・。

そこには、他の学生のアイデアのパクリ、創業仲間への裏切り、嫉妬、羨望、成り上がり根性など等、多彩な登場人物で描いていて、なかなか面白かった。

仲間内での商売というのは、成功しても失敗しても、このように色々な問題が出て来るものなのだ。私にも苦い経験がある。これは洋の東西を問わずに現れるものなのだから、おそらくは人間の本能なのだろうなぁ。

それにしても、アメリカのIT社会というのは、凄まじいところだなぁ〜。まさに生き馬の目を抜くという感じである。他人に先んずる(出し抜く)ことで、何百億円もの差が出てくるというのだから・・・。

だが、若くして(20歳くらいか)濡れ手で粟の超巨額の金を手に入れて、この映画の主人公は、一体何を得たのだろうか?

恋人に去られた勢い(負のエネルギー)から始まって、同じハーバード大学のエリート学生のアイデアにヒントを得て、盗用(?)し、出し抜いてフェイスブックを創り出し、成功すると今度はオカシナ奴らに取り込まれて、開業資金を出した友人を裏切り、訴訟を起こされる。

それにしてもさすが、訴訟社会アメリカだ。裏切られ、騙されて放っぽり出された(お金を出した)創業仲間が訴訟を起こしたのは判るが、アイデアを盗用されたと訴えた学生は、日本なら訴訟にもならずに門前払いだろうに・・・。

日本はその点では、正直者が馬鹿を見る世の中だなぁ〜。卑近な例でも、自分はアイデアも金も全く出していないのに、さも自分が造ったかのように言っている輩が私の近くにも居るが・・・。

金は手に入れても、友人も仲間も失う。そんな人生は歩みたくはないものだ。

こういう連中は、一時は成功を収めたかのように見えるが、最終的には寂しい人生を送ることに相場が決まっているのだゾ。