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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2011-02-14-Monday あしたのジョー

映画「あしたのジョー」を

妻がどうしても観に行きたいと言う。言い出したら聞かない人だから、仕方なく付き合うことにした。(この文章は12日に書いている)

昨日(11日)、「RED」を観たばかりだし、この連休はユックリ読書を楽しもうと思っていたのに・・・。

妻がテレビでの映画コマーシャルを見て「あなたのお饅頭の様なダッポダポの一つの塊のお腹じゃなく、主演2人の割れたお腹を見たい」と言うのである。

俺だって昔は・・・。

ボクシングは元々大好きである。11日の井岡一翔選手のWBCミニマム級世界選手権を見て、久し振りに強い選手が出てきたなぁと興奮したこともあって、あしたのジョーを見る気になったのである。

「あしたのジョー」は私が小学校4年生(1968年)の時に、講談社の「少年マガジン」で連載が始まった漫画だ。少年マガジンではその2年前から同じ梶原一騎原作による「巨人の星」の連載が始まっていたが、親から漫画週刊誌の購入が禁止されていたので、友人の家で時々しか読むことが出来なかったから、小学生の時は大して漫画には関心がなかった。

むしろテレビアニメで小学4年生(1968年)の時に「巨人の星」が放送されて、テレビの方に夢中になっていたのだった。

「あしたのジョー」のテレビアニメも小学6年生(1970年)から始まって、尾藤イサオの唄う主題歌がとても好きだった。

この頃のボクシング界は何といっても大場政夫の全盛時代で、彼が格好良くてボクシングが大好きだった時代である。

中学生になっても相変わらず、漫画本の購入は許されていなかったので、マガジンとサンデーの発売日には、学校帰りに本屋に寄って立ち読みするのが習慣になっていたほどだ。

あしたのジョーも巨人の星も、漫画のストーリーが進むスピードの遅さは、かなりなものだった。1ラウンドや1人のバッターに2〜3週間も掛かることがザラだったのだ。

ボクシング映画といえば、大学生の時に観た「ロッキー」が感動した。学生時代の彼女(妻ではない)と初めて観に行った映画である。

映画のボクシングと実際のボクシングでは、レフリーのカウントの取り方がまるで違うのが気になる。

映画ではカウントセブンでまだマットに寝転んでいる選手が立ち上がろうとするとカウントが停まってしまうが、実際の試合ではカウントは続くから、全部1ラウンドKOである。

緊迫感を出す為の演出なのだろうが、どうしても気になってしまう点である。

もう一つは、実際の試合であれだけ打たれてフラフラの状態になったらとっくにレフリーが止めてTKOである。

映画の演出とはいえ、チョットなぁ〜。

今回の「あしたのジョー」は原作の漫画に忠実なストーリーだったからあまりワクワク感は無かった。力石の減量であんなに水を飲まなかったら試合の前に脱水症状で死んでいる。

昔のスポーツ根性物語では「水を飲ませない」ことが(誤った)常識となっていたが、現代では、水分補給は誰でもが知っている常識だから、いくら時代設定が昭和30年代前半だったとしても何だか違和感があった。

妻は伊勢谷友介のファンらしく、「キャシャーン」の頃から注目しているのだと言う。ジョー役の山下智久と白木財閥のお嬢様役の香里奈がどうにも気にいらないらしく。下手くそな演技だとブツブツ文句を言っていた。

丹下段平役の香川照之は、もはや怪優という感じになってきた。確かに上手いバイプレイヤーで映画には欠かせない俳優なのだろうが、少々出過ぎだ。

妻は、伊勢谷友介の引き締まった身体を見て、映画を観終わった後、私に、ボクササイズでもやって少しは痩せたら?とやたらに勧める。

「格好良くなったらモテてしまうぞ!」と言ったら、「それくらいになって欲しいもんだ」と。

この野郎〜。今に見ていろ俺だって!