北の起業広場協同組合の理事会でいきなりT副理事長(地遊舎のT社長と同一人物)から「辞任しろ!」と迫られ、K専務理事の考えられない様な裏切り行為で、すっかり多勢に無勢で周りを固められてしまったので抵抗することもせずに辞めることになった(詳細は前マイヒストリー60に書いた)。
次回の理事会の日程を12月15日(金)に決定し解散したが、私としては面白ろかろうはずがない。
北の屋台の専務理事を退任することは仕方がないが、私怨(Tに反対する意見に対しては絶対に許さないという狭量)でこういう感情的な行動をするTとはとても一緒に仕事を続ける気にはなれないから、ことのついでに地遊舎の取締役も辞めることを決心した。取締役を辞任すれば、いままで払っていた数百万はパーになってしまうだろうが、手切れ金だと思って我慢することにした。
この約1年後にはTと縁を切っておいて良かったと思うような事件がいろいろと起きたから、やはり人間は万事塞翁が馬である。
翌16日に北の起業広場協同組合の専務理事の辞任届と、地遊舎の取締役の辞任届を内容証明郵便でH理事長とT社長にそれぞれ送り付けた。
しかし、辞めると決めても「北の屋台」は我が子の様に可愛い存在だ。翌年11月に行われる予定の第3期の入れ替えの為の面接という仕事も残っている。店主等には私が辞めるということなどオクビにも出さずに粛々と面接をしていった。
12月1〜3日まで広島県広島市で講演、9日には雑誌の取材、13日は札幌労働局の取材、14日はテレビ東京のワールドビジネスサテライトの取材を受ける。
いよいよ15日の理事会であるが、議題は私の退任だけである。この時のやり取りもメモを基に詳しく書いてみる。
H理事長から「坂本専務理事から来年3月末日の任期満了をもって北の屋台の役職をすべて辞任したいとの届けが提出されています。坂本専務、これについて何か発言は?」と促されたが、今更何も言うことがないので「特にございません」と答えた。
T監事が「坂本専務に辞めろと言っているのは一部の理事者の意見にしか過ぎないのではないか。仲間である坂本君をこの様な形で辞めさせることは納得できない。皆もこのままで良いのか?」と発言するも、T副理事長が「辞任届が提出されている以上、この会議は辞任を承認するか否かを決めるだけです」と制する。H理事長がその発言を受けて採決し可決された。
S相談役が「坂本君が辞めるというのは何かあったんじゃぁないかと世間に思われるから、相談役とかアドバイザーとかのポジションには就けられないのか?(何かあったんじゃぁないかと思われるからというのは本人にとってみれば実に失礼な物言いで、結局は自分たちの世間体しか考えていない)」と言うので、私が「キッパリと辞めたい」と断る。
ここでK専務理事が所用の為、退室する。
H理事長が「第3期の募集など今後の方針を早急に決めなければならないが、K専務理事には今まで通りの仕事に加えて経理面も見てもらうとして、帳簿の管理や経理は会計事務所にやってもらってはどうか?」と発言したが、この発言に何とT副理事長が「それには反対だ。悪いけどK専務理事にはこの組合における前科(横領事件)があるから印鑑を預けられない。会計事務所というのは数字の管理だけしかできないところだから、経営方針を決める人材が別に必要だと思う」と言ったのだ。これには驚いた、同じ穴のムジナにさえ信用されていないK専務理事ということなのだろう。
ここで、S相談役が「事務局の2人の意見は?」と聞く。I事務局員が「以前にKさんの横領事件があった時は、理事長から専務理事への降格がされたにもかかわらず、その原因はKさんの生活が苦しいからだという理由で、減棒するどころか逆に報酬を増額するというとてもオカシナ経緯があった。横領というのは明らかに犯罪行為であると思うのですが、今回の坂本さんの行為というのは何かの犯罪なのですか?坂本さんに辞任しろという扱いがものすごく不当であるように思えるのですが・・・」と発言するが、その発言の途中でT副理事長に「あなた達が口出すことではない」と制せられる。I事務局員も「問われたから答えたまでですが・・・」と憤って言っていた。ここでK専務理事が席に戻ってくる。
「ところで事務局員の女性二人(の去就)は今後どうするのか?」とT副理事長が2人の事務局員に問うと、「私達も来年3月末日で退職させて頂きます」と答えたのだ。その瞬間、K専務理事は机を叩いて怒った。でも何故に彼が怒るのだろう。
(私もまさか、彼女らが辞めるとは思っていなかったので、翌日、彼女等に「辞めるなんて言って、これからの生活はどうするの?」と聞いたら、「これまでの事務局でのやり取りを聞いていて、信用かつ信頼できないKとは一緒に仕事をしたくないと思った」と言うのだ。K専務理事にしてみれば私だけを辞めさせたかったのだろう。4人の事務局内でKだけはマトモに仕事をしたことがないというよりも、彼は何一つ仕事が出来ないのだ。彼女等に辞められたら事務局の仕事が進まないことが自分でも分かっているのだろう。そうでなければ彼女等が辞めると言い出した時にあんなに怒るはずがない。まさに思惑が外れたというところだろう。)
T副理事長が「そうなると、新しい事務所と事務局員を決めてからでないと今後の方針を決められませんね」と締めて、この理事会はお開きとなったのだった。(つづく)