スカイプというアプリケーションで子供達と会話をしている。
次女が、この3月下旬からカナダに留学している。
春休みで帰郷していた息子が、それなら「スカイプ」を入れればタダで通話が出来るよと言う。私にはチンプンカンプンなので、息子に全てやってもらったのだ。
電気屋でカメラとマイクを買ってきて、スカイプのアプリを私のマイコンと娘のマイコンに入れてくれたのだ。
このスカイプのアプリを入れたマイコンを持ってカナダに行った娘と、妻は、毎日、マイコンで映像(娘の顔)を見ながら、話をしているのだ。テレビ電話みたいな感じである。
マイコンを使ってスカイプ利用者同士なら、何分話しても無料なのだと言う。
娘が東京の大学に通っていた時よりも、頻繁且つ長時間の会話が、映像付きでしかも無料だというのだから、一体どういうシステムになっているのか私には理解できない。何とも便利な世の中になったものである。
次女は、この3月に大学を卒業し、希望の職種に就くスキルアップの為に語学の勉強をしに海外に行きたいという希望を持っていた。
大学生時代の4年間、「すき家」でバイトをしてずっと留学資金を貯めていたのだ。私や妻の学生時代の様に、親に頼って好きなことをするのとは違って、自らの力でやろうとしているから、親としても反対は出来ないし、逆に頼もしいと感じる。
娘は中学生までは、活発な長女の影に隠れて、引っ込み思案な大人しい子供であった。高校から本人の希望で親元を離れて、函館白百合女子高校に入学し、寮生活をする中で自発的な性格になっていったようだ。3年生の時には、函館市の五稜郭を舞台にした市民劇に、オーデションを受けて参加するようになっていた。逞しくなったものだ。
今では、安心して送り出してやれるようになった。
スカイプで顔を見ながら話ができれば、親としても安心だし、娘もまた安心だろう。
地球の反対側に暮らしている人間と、こんな簡単にコミュニケーションがとれて、しかも無料というのはとてもありがたいものである。