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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2011-05-12-Thursday 震災2ヶ月後

昨日11日は

東日本大震災の発生から2ヶ月が経過した。

依然として、福島第一原発は終息していないし、被災地の復興も遅々として進んでいないように感じる。

今朝のテレビでも「仮設住宅」の不足をキャスターが嘆いていたが・・・。

「仮設住宅」には少なからず疑問を感じている。「仮設」というからには、いずれ数年後には壊す建物だろう。

何故に、そのすぐに壊してしまう仮設住宅の建設を推進しなければならないのだろうか?

東北地方の建物は、北海道同様に土台がしっかりと造られているはずだから、土台があまりシッカリと造られていない関西圏だったのと、直下型が重なった阪神淡路大震災よりも建物被害は少ないと思われる。

被災地の近くには、まだ完全に埋まってはいないアパートやマンションだって沢山あるだろうし、廃業したホテルだってあるだろうと思うのだ。建設途中の建物だってけっこうあるはずだ。

何故、そこに被災者を入居させないのだろうか?

いずれ壊す建物を建てるよりも、現在、未使用の建物を活用する方法って考えられないのだろうか?

どうも、そこには利権の臭いを感じてしまうのだ。

中心街がシャッター通りになってしまった街というのは全国各地に沢山あるはずだ。

今回、地震や津波の被害を受けた地域のすぐ側の街にだって沢山あるだろう。そこにとりあえず入ってもらえば一石二鳥のように思うのだ。

緊急避難として体育館にとりあえず入るのは仕方がないが、2ヶ月経った今も、そのまま体育館住まいというのは、あまりにも知恵と融通が無さ過ぎる。

今回の震災を機に、日本人の生活スタイルを変えようというなら、コミュニケーション豊かな商店街などを復活させるような方法を取るべきなのではないだろうか。

拡散した地域を、再び集約させて活気を取り戻すに機会にしてはどうだろうか?

また、元に戻すだけでは、これまでの拡散と変わらないだろうと思うのだ。

人口が増え続けていた成長期には、土地が無いから、人が本来住んではいけないような場所にまで人が住むようになったのではないだろうか?

ここ最近の洪水、山崩れ、土石流、液状化等の災害が起きている場所は、埋め立て地や山を削って作った場所ではないのだろうか?

津波が来ない場所、崖崩れなどが起こらない場所、洪水に巻き込まれない場所に、住むように、この震災をキッカケにしなければ、亡くなった方々に申し訳ないのではなかろうか?

エネルギー問題も含めて、これからの「まちづくり」の発想の転換を大胆にする機会にしなければならないと強く感じている。