10日は苫小牧市まで自動車を運転して往復して来た。
6年程前にも同様の用件で、母の付き添いで苫小牧まで往復したことがあったが、その時には、私は車の運転が大嫌いなので、列車で千歳市まで行き、千歳駅からレンタカーを借りて苫小牧市内まで行ったのだった。
6年も経つと、さすがに母の足腰もだいぶ弱くなって、駅などの階段の上り下りが辛いというので、今回は帯広から自動車を運転して行ったのである。
高速道路は占冠までが去年の内に開通しているが、私はこれまで清水までしか運転したことがない。そこから先は乗せてもらって1回だけ通ったことがあるだけだ。そもそも、あまり運転をしないから私の車にはカーナビというものが付いていないし、道路地図も古いものしか持っていない。まぁ、それでも道路標識を見ながら行けば何とかなるだろうと思っていた。
行きはスムーズに間違えることなく行く事が出来た。
ただ、最初の高速道路に乗る「帯広ジャンクション」で、高速道路はまだ無料だから、ゲートもそのまま通過すれば良いのかと思っていたので、発券機があることを知らなかったのだ。発券機からかなり離れた場所に車を停車させてしまったので、窓を開けて身体を伸ばしても、発券機まで手が届かない。車を降りて券を取ろうとしたら係員の人が出てきて渡してくれた。私の様な無知な人間がかなり居るようで慣れた感じであった。
先方さんとは午前10時半に苫小牧市内でという約束なので、知らない道で迷ったら困るからと思い早朝6時半に家を出た。4時間もみておけば十分だろう。
行きはスムーズに行ったから、3時間ちょっとで到着した。母が軽く何かを食べたいというので、会合場所を確認してから、喫茶店を探したが見当たらない。会合場所の隣にホテルがあったので、そこに入って食べることにしたのだが、9時半過ぎというのは中途半端な時間で、朝食が終了して11時からの昼食までの準備時間で空いていないというのだ。
ホテルのロビーの自動販売機でコーヒーを買って飲んで、15分前に会合場所に向かったのだった。
2件の用件は1時間半ほどで終了した。丁度、昼時になったので「苫小牧には何か名物の食べ物でもありませんか?」と聞いたら「ホッキ貝くらいしかない」という。
道路サイドのレストランにでも入ろうかと考えたが、適当な店が見当たらないので蕎麦屋に入って食べた。お土産でも買って帰るかと思って聞いたら「三星のヨイトマケという菓子が有名だ」というが何処に売っているのか判らないから、結局そのまま帰ることにした。
苫小牧はホスピタリティというか、苫小牧を宣伝しようという気がないのではなかろうか?
来た道を帰るつもりが、前を走っていた大型トラックで道路標識が見えずに千歳空港の手前のバイパス道路に乗り損ねてしまった。仕方ないので千歳市内まで走って、道東道の高速に乗ってきた。
高速道路は、千歳東ー夕張と占冠ー帯広までしかない。夕張ー占冠間はまだ繋がっていないのだ。
これが繋がったら、随分便利になるであろう。そうなったら十勝の人間は皆、札幌に行って買い物してしまうのだろうなぁ。
便利になるのも良いが、帯広が廃れてしまうのも困りものだ。
繋がる前に、何等かの手を打たなければならないと痛感した。