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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2011-05-14-Saturday 現金強奪事件

12日未明に東京の立川市で

6億円を強奪されるという事件が起きた(この文章は13日午前に書いている)。

マジックを研究していると、自ずから探偵小説などのトリックが好きになる。それが高じて作家になった人に、推理小説作家の泡坂妻夫さん(ペンネーム)がいる。泡坂さんはマジックの世界では超有名なアマチュアマジシャン厚川昌男さん(本名)(名前がアナグラムになっている)その人でもあるのだ。『(注)「アナグラム」とは文字を一旦バラバラにして組み直すことだが厚川さんの場合は一旦ひらがなの「あつかわまさお」を「あわさかつまお」に順番を組み替えて、それに音が合う漢字を当て嵌めてペンネームにした』

私も推理小説を読むのが大好きだ。漫画、名探偵コナンの冒頭のセリフの逆の「身体は大人、頭脳は子供」だが・・・。

ニュースや新聞によると、2人組が、わずか20分間の犯行時間で、実に手際が良い(いや良過ぎる?)。しかも、この警備会社が入居しているビルは、住宅街の近くのようだし、外見もそれらしい建物ではないように見える。その場所に、この日に6億円強もの現金があることを知っている人間の数は内部の人間も含めて少ないだろう。

しかも、窓の鍵が去年の12月から壊れていて無施錠状態だったし、警備システムの電源も入っていなかったというから更に驚きだ。この情報を知らなければわずか20分間での犯行は不可能だろう。

警備会社も警備会社だ。それだけの金額を預かる警備会社の場所として果たしてその場所が相応しいのか検討しなかったのだろうか。警備の人間もたった一人だけで、しかも仮眠していたという。

過去にこの警備会社は、03,08年の2度も被害にあっているというのに過去の経験がまるで活かされていないようだ。

ビルのオーナーも鍵が壊れていると言ってもらえれば直ぐに修理したのに何故・・・とコメントしていた。

他人の金、しかも超高額なお金を預かる会社としての意識の低さはあまりにもヒドイ。

これは、完全に内部の者、若しくは元内部の者の犯行であろう。

現金被害では過去最高額だとテレビで言っていたが・・・、昭和43年の府中の3億円強奪事件とは時代が違う。あの頃は高卒の初任給がまだ1万円だった時代だ。現代の貨幣価値に換算したら30億円以上ではないのかと思う。表面に現われる数字の比較だけを単純にして、多いか少ないかを比べられないだろう。

犯人はすぐに絞り込まれるとは思うが・・・。