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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2011-05-24-Tuesday 今時の政治家は

今時の日本の政治家は

危機感がゼロというのか、人の使い方というものを知らないというのか?

昨日の国会のことだ。

テレビのニュースで、菅首相と谷垣自民党総裁の論戦(あれを論戦と言うのかは甚だ疑問だが)を放送していたが、テレビ局としても長時間の放映には堪えられない代物だと判断したのだろう、ダイジェストの更にダイジェスト版で短く流しただけであった。

2人ともバカじゃないのか?

福島第一原発の事故はまだ終息の気配すら見せていない中で、しかも事態は益々悪化の一途を辿っている。

今のこの時期に、責任問題を追及して一体どうなるというのか?

現在も進行している事故現場では、いつでも不測の事態が起こりかねない状況にあるのではないだろうか。こんな時に、やれ海水注入を誰の指示で止めたとか、止めなかったとかなんて云う責任追及をやっていたら、現場で働くものは、後々に自分の責任問題になるから、萎縮してしまって自主的に動けなくなってしまうだろうに。

今回の一件は原発終息の邪魔にしかなっていない。

こんなことは終息の目処が立ってからやるべきだろう。

つまり彼等の行為は終息を速やかにしようというつもりが無いとしか思えない愚かな行為だ。人の動かし方も判っていないというお粗末なことだろう。

確かに、菅首相は無能なのだろうと思う。彼に任せておいたらトンデモナイことになりかねないと私も思う。今回の責任問題を追求して菅首相を退陣に追い込もうという気持ちになったのだろう。しかし、谷垣総裁の昨日の国会の質問は、菅首相の責任追及にもなっていないし、軽くカワサレテしまっただけであった。

むしろ、この時期に、こんな中途半端な質問をした谷垣総裁の汚点になっただけである。谷垣総裁はまるで状況が見えていないのだろう。

こんな程度でしかない2人が日本の民主党と自民党の党首なのだから、日本の政治家の質が判ろうというものだ。

ビートたけしのTVタックルという昨晩の番組を銭湯のサウナ風呂の中で見た。サウナ風呂だから8〜10分間程度、それも途切れ途切れにしか見ていないから、あまり言いたくはないが、この番組に出ていた石川某氏の意見には呆れてしまった。「福島第一原発は国際的な地震の基準に添って建てられたものだ・・・」などと発言していた。原子力ナンタラカンタラの特別顧問とか肩書きが付いていたが、当事者だろうに第三者的な意見をシレッと述べていた。

世界の地震学者が決めようが、何だろうが、地震多発国の日本なのに、世界の基準だからそれで良いとは何たることだ。こういう想像力の欠如している人間が原子力を推進していたことが恐ろしいことだ。

私は、原子力は安全だとか、安全でないとか、コストが安いとか、高いとかと云うことが問題なのではないと思っている。

問題の根本は以前にも書いたが「使用済み核燃料の処理を現代科学では出来ない」ということが問題なのだ。

自分たちは処理できないが、いずれ科学が進歩するであろう未来にその処理を依存し、自分たちは電力を使って享楽の限りを尽くす。という考え方が問題なのである。

子孫に、自分のツケを払わせる方法が正しいとは思えない。

原子力を推進しようと言っている人間は、このことをどう考えているのだろうか?

政治家等の欺瞞に呆れている。