先の3.11の東日本大震災で被災した東北地方の被災地では、「屋台」を使った街の復興計画が持ち上がっており、帯広の北の屋台の視察に訪れているとの記事が載っていた。
そこに懸念が一つある。
被災者らが私のところに聞きに来ていないところをみると、恐らくはK専務理事あたりが説明しているのであろうが、K専務が本当に正しいコンセプトを教えられるのか?という懸念だ。
彼は、北の屋台開業にあたっては、何一つアイデアも出していないし、コンセプトを理解しているとは到底思えないのだ。そのKが間違ったことを教えて、被災地の屋台事業が上手く進まなかったら、一体誰が責任を取るというのだろうか?
確かに、現状では北の屋台を運営しているのは「北の起業広場協同組合」であるのだからそこに聞きにくるのは当然のことだろうが・・・。
私はこれまでに日本全国のいろいろな場所で屋台の指導もしているが、なかなか「北の屋台」の正しいコンセプトは伝わり難いという経験をしている。
ただ単に「小さな店の集合体が屋台だ」などという考え方では上手くはいかないだろう。江戸時代の屋台からの、深い意味や、何故こういう形になっていったのかという考察を理解しないとこの事業は上手くはいかないのだ。
K専務は私が作ったシステムをそのまま継続して北の屋台を営業しているだけだから、ゼロから屋台を作ることの難しさは理解していないだろう。
商店街や街そのものが壊滅した状態から屋台村をつくることは、そう簡単なことではないと思うのだが・・・。
被災地の方々がK専務からの誤った情報によって屋台村を作って、無駄な経費と時間を浪費しないことを祈ろう。