国会関係では、小沢一郎の秘書3人に有罪判決が出た。その秘書の一人である十勝出身の衆院議員石川知裕にも禁固2年、執行猶予3年の判決だ。
私の予想では証拠不十分で無罪判決が出るものと考えていたのだが・・・。
一応、法学部法律学科を卒業した人間としては、法律の基本的な考え方は理解をしているつもりだ。
日本の法律はどんなに限りなく黒に近い灰色であっても、「推定無罪」で被告人に有利にというのが原則だ。
私も、この陸山会事件の5億円の金の流れは限りなく不自然な流れであり、何かを画策したであろうことは容易に推量はできる。が、しかしだ、この裁判では状況証拠だけで、決定的な証拠というものが不足していると思うのだ。
民間の適当な当て推量とはちがって、司法の場の裁判なのだから、決定的証拠というものは必要不可欠だと思うのである。
推論に推論を重ねての判決は、冤罪の危険が大きい。
裁判所も、政治家のこの種の不透明な金の流れに何とかメスを入れたいという気持ちも判らないではないが、私は推論を積み重ねての有罪判決は、冤罪を生みやすいから止めるべきだと考える。
政治資金規正法はザル法のようだから、こちらを大至急変えるべきだろう。
テレビのコメンテーターは、石川議員はこの有罪判決を受けて、一旦議員辞職をして、裁判に専念するべきだ。中途半端な立場で地域の代表を続けるべきではないとコメントしていたが、これもオカシイ。
私は民主党が嫌いだし、石川議員を特段応援するつもりもないが、ニュートラルな立場で考えたら、最高裁での判決が出るまでは、裁判とて決定ではなく途中経過でしかないのだ。本人が自ら辞するのならまだしも、一審で有罪だったから辞職せよとテレビのコメンテーターが迫るのは僭越ではなかろうか?
この他の国会の模様のニュースを見ていて、段々と腹が立ってきた。
復興の為の予算として、タバコの2円の増税だとか、所得税の4%増税だとか、相続税は止めたとかと出ていたが・・・。
東電の社長などの幹部を国会に呼んで、請求書のことなどを追及していたが・・・。
こんなに重要なことが一杯あるのに、会期を4日間で済ませようと考えていたなんて・・・。
野田政権にもまるで困ったものだ。