TPP問題の番組が多かったが・・・。
私にはどの番組もまるで見当違いの「損だとか、得だとか」の枝葉末節の話ばかりをしている様に感じた。
推進派と云われる人たちの意見も、慎重派と云われる人たちの意見も本質論から外れていると思うのだ。
俯瞰的に見れば、アメリカンスタンダード、若しくはグロバールスタンダードと云われている現在の経済システムは根本的に「人間を幸せにはしないシステム」である。ここに来てそれは明らかになった。リーマンブラザーズ問題もギリシャ問題も根っこはこの強欲資本主義の結果ではないのか?
しかも本家本元のアメリカでさえ、若者達がデモをするような末期的状態になっているではないか。
そんな「人間を幸せにしない」経済システムを永らえさせる最後の断末魔みたいなTPPをアメリカを慮って批准するなんて、アメリカと一緒に心中でもしようというのか?
これからは、アジア・アフリカと一緒に、新しい「人間を幸福にする」経済の構築を日本が中心となって図るべきではないのか?
慎重派の意見も「損だ、得だ」に矮小化されているから国民は理解出来ないのだ。
どうやら野田政権はTPPの交渉のテーブルに乗るようだが、政治力のまったく無い日本の政治家が、アメリカの政治家にいいようにやられて、やがて日本と云う国は壊滅することになるだろう。
未来に対するビジョンを持たない何とも困った奴らであることよ。