「ステキな金縛り」を妻と見てきた。
例によって「夫婦50歳割引き」料金で2人で2000円である。
三谷幸喜が監督・脚本をしている作品で、監督として5作目にあたるという。
午前中に読んだ週刊新潮では、映画評論家の北川れい子女史が100点満点中の49点という辛い点数を付け「役者達全員が学芸会ごっこ」と酷評していたが・・・。
私には面白かった。映画の好みが違うのだろう。好みは主観だから。
私はお涙頂戴の映画や、観客を感動させてやろうなどという作品はあまり好きではない。映画はこういうバカバカしいものが一番好きだ。
映画は、どうせフィクションなのだから、思い切り現実離れしたストーリーの方が気分転換になる。芸術作品よりは娯楽作品の方が好きなのだ。
検事役で出ている中井貴一が、超常現象を信じないという科学万能主義者の設定で、劇中でスプーン曲げやマジックを演じてみせる場面もあって笑わせてくれた。ただ、信じていないという設定なのに、本人にも幽霊が見えるのが分かった時の反応が、あり得ないとは感じたが・・・。
豪華な顔ぶれが、チョイ役で出ているのも三谷作品の面白さだろう。
今回の出演者の中では、竹内結子が良い。中村獅童と離婚してからの方が美しくなったように感じる。
三谷作品では戸田恵子もいつも良い味を出している。
法廷画家役の山本亘が最初は誰だか判らなかったほど痩せて人相が変わっていた。
主演の深津絵里も良かったが、父親役の草彅剛だけが下手だったなぁ〜と感じた。
でも、今回も大いに笑わせてくれた。
最近見る邦画は、何だかいつもこんなコメディが多いなぁ〜。予告編で見た「ロボジー」とかいう邦画も面白そうだから見に行こうと思っている。