読者の方から「なぜ積極的に反対運動をしないのですか?」というニュアンスのメールを頂いた。
強欲資本主義の信奉者というのは、新興宗教にハマっている人間と同じで、頭から「経済は発展し続けなければならない」と信じ込んでいる人たちだから、説明しても無駄なのだ。
ただ、幸か不幸か、大衆迎合している日本の政治家は当選の為には票が欲しいから、大衆が支持する方を向く可能性もあるだろうが、学者や企業家の変心は難しいだろうと思っている。
マインド・コントロールされてしまっている人間は、その呪縛から解き放たれない限り、何を言っても聞く耳を持たないのだ。
未来永劫に発展し続ける経済などある訳がない。
そんなものは幻想にしか過ぎない。
緩やかに発展し続けていったところで、いずれは行き詰って、ガラガラポンでで又最初からやり直すということを人類はこれまでに何度もやってきたではないか。
ましてや、いまや、核兵器をこれだけの国が持ってしまったら、第一次世界大戦や第二次世界大戦などのような世界戦争などで経済問題を解決することは出来なくなった。
今回のTPPは、アメリカ型強欲資本主義の最後のあがきだ。この行く着く先には幸福は無いと断言できる。
物々交換が良いとは言わないが、現在の様にお金が実態を離れて独り歩きする現在のシステムには70億人もの人類を幸福にする理念は存在しない。
やれビバレッジだFXだのと、訳の判らない複雑さでは、巨額のお金を動かしているディーラーですら何をやっているのかさえ判らなくなっているだろう。
ましてや、コンピュータがコンマ何秒かで判断して、投機を左右するようになったら、コンピュータに人間が振り回されるだけだ。
バーチャルが実態を破壊するのだ。
まさにSF小説の世界に近づいて来た。
一刻も早くこのシステムは失敗だったと認めて、新しい経済活動を始めるべきだろう。
世界の賢人よ!
金に振り回されるな!
機械に振り回されるな!
コンピュータはただの道具なんだぞ!