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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2011-11-25-Friday 不可解

25日午前中、我が社に4人の来訪があった。

参考の為に問題になった文章を以下に再度掲載するが、1ヶ月も過ぎてから私のこの文章が気に入らないというのである。

2011年10月24日十勝毎日新聞「論壇」掲載

「バスカーフェスト」

8月25〜28日、カナダ最大の街オンタリオ州トロントで第12回「Busker Fest(大道芸人まつり)」が開催されると聞いて見学に行って来た。

トロントは人口412万人、その約半数が移民という街で、トロント市内には各国からの移民たちのコミュニティであるチャイナタウン、リトルイタリー、コリアタウン、グリークタウンなどが点在するユニークな街だ。

旧市街にある市民の台所、セント・ローレンス・マーケット(1803年開業)は通りを挟んでサウスとノースに別れている。サウス・マーケットは初代の市庁舎を利用した建物で、肉、野菜、デリカテッセン、レストランも充実。ノース・マーケットでは毎週土曜日に近隣の農家が集まってファーマーズ・マーケット、日曜日にはアンティーク市が開催され、道沿いには屋台が立ち並ぶ。

このセント・ローレンス・マーケットが面するFront 通を中心に、ちょうど道路の長さも形も、帯広の歩行者天国と同様に十字形にして4日間にわたって「大道芸人まつり」が開催される。

このBusker Festに参加している芸人の数は、およそ42人、ヨーロッパやオーストラリアなど世界中から集まっている。日本からも帯広の「北の大地de大道芸フェスティバル」に去年、一昨年と参加してくれた「クラウン・ロト」ことYOSHIさんも出演していた。

初日に演技を終えて会場で後片づけをしているロトさんを見つけて近づいて行ったら「エッ、坂本さんがどうしてここに?」とビックリしていた。翌日の出演スケジュールを聞いてこの日は別れたが、ロトさんは奥さんと1歳の子供を連れての海外遠征、トロントの次はニューヨークに行くとのこと。大道芸に国の壁は無いから頑張ってもらいたい。

このトロントの大道芸人まつりはボランティアの人数がすごい。皆同じ紫色のTシャツを着て若い人も年寄りも一生懸命に働いていてボランティア精神を感じた。

人出も多いが熱気がまたすごい。飲食や物販の屋台が多数出店し、道路沿いのレストランはオープンカフェでにぎわいを演出している。カナダの短い夏をオモイッキリ堪能しているかのようでライフスタイルの豊かさを感じる。

市場、屋台、オープンカフェ、ボランティアなど、帯広の大道芸フェスやまちづくりの参考にできる運営方法もいくつか見つけた。百聞は一見に如かずである。

現在は、平原まつりの中のイベントの一つとして運営しているが、なんとか独立させて単体での運営ができないものかと考え始めているところなのである。

(以上)

この文章を読んだ数人の人から、「北の大地de大道芸フェスティバル実行委員会」が、来年の平原まつりには「大道芸フェスティバル」が参加しないという風に考えられていて、大変迷惑している。こういう文章を書くのなら事前に大道芸実行委員会の承認を得てから書いて欲しかったというのである。??????

私にはこの4人の言っている意味がまったく理解できない!

この文章の一体どこに、大道芸が来年の平原まつりに参加しないと書いてあるのか。この文章は誰が読んだって私がカナダのトロントに行った時の「訪問記」と「北の大地de大道芸フェスティバル」を単体でも開催可能な催しに育てて行きたいという私の希望を書いたに過ぎないだろう。

私がトロントの「バスカー・フェスト(大道芸人祭)」を観て感じたことを思うままに書いただけである。

私の大道芸に対する考え方を披露する文章に、独裁国家じゃぁあるまいし、いちいち実行委員会の承認や検閲が必要なのか?

そもそも文章を読んだ人がどう解釈するかなんて十人十色どころか百人百色だろう。それぞれの解釈があるからこそ、文筆というものが成り立つのだ。一つの解釈しか許さないだとか、解釈の仕方を書く方が決めつけることなんて所詮出来はしない。色々な解釈が成り立つからこそ、論議や論争が起こるのだろうに・・・。

私はむしろ「平原まつり」に論議が起こることの方が望むべきことだとも考えている。

「平原まつり」の運営方法には、これまでにも色々な事が言われて来た。ほとんど「お天気任せ」みたいなところがあって「雨天時の対応」がまるでなっていなかった。

そのことが顕著に現れたのが、3日間とも雨が降った今年の平原まつりに凝縮されていたように思う。

私は何も新参者の大道芸を優遇して欲しいなんて言っているのではない。平原まつりに参加する各種のイベントの開催する場所と時間をもっと効果的に配置したら、少しは良くなるよと言っているのだ。

大音量を出すイベントと観客とコミュニケーション豊かに会話しながら進めるイベントは隣り合わせでやることは難しいから、その開催場所と時間を考慮したプログラムを作成して欲しいと言い続けて7年ほど経つが一向に改善されていないことの方が問題だろう。

それを解決する為の私見としての一方法を書いただけで仲間内から非難されるとは考えてもいなかった。

帯広の大道芸は、元々がたった一組から始まったものだ。3年目に北海道の補助金が付いたことで急激に大きくなったのだが、芸人との間では原点に回帰して、帯広でしかやれない手作りの大道芸フェスティバルに戻したいという意見だってある。今のままでは余所の街がやっている大道芸フェスティバルとさほど変わらないものにしかならない危険性があるからだ。

当然ながら、変えることのリスクも大きいが、それを覚悟の上での改革と、リスクを最小限にしたいという立場とのせめぎ合いなのである。どちらが良いかは論議をして決めていけば良いではないか。論議を起こさせないようにしようという意味が不明だ。

他人の心の中なんて覗けるはずもないのだから、自分の意見を発しなければ永遠に改革なんて出来る訳がない。

実行委員会のメンバー全員を説得してから自分の意見を発すれば良いとも言われたのだが、これまでの委員会の方向は、そもそもがこういう方向性ではなかったのか?少なくとも私はそう理解しているのだが・・・。

もしも違っていたとしたなら私の不明を恥じるだけだが・・・。