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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2012-01-05-Thursday コダックが

アメリカのフィルムメーカーの

コダックが破産しそうというニュースが入って来た。

時代の流れとはいえビックリしたなぁ〜。映画のエンドロールには、コダックやフジのどちらかの会社名が必ず出てくるほどのフィルムのメーカーである。解説ではデジタルへの対応が遅れたからだという。

世界のコダックですら破産するのだから、今年は、時代の潮流についていけなくなった大きな企業がかなりの数、倒産するのではなかろうか?

時代の変化のスピードがドッグイヤーと言われる様になってから既に久しい。一昔前の6〜7倍のスピードになっているということである。

つまりは、過去の経営の定石はもはや定石ではなくなっているということだろう。

コダックの破産で思い出したのだが、マジックの世界でも、昭和30年代に来日した、ソ連(当時)のボリショイサーカスのキオというマジシャンの十八番は、その場で出来あがる写真であった。何のことはない現在の「ポラロイドカメラ」や「インスタントカメラ」と言われるモノであるが、当時はまだ科学の最先端発明で、まだ世の中に普及する前だからマジックとして不思議がられたものなのだ。

ポラロイド社が「ポラロイドカメラ」を発売した途端にこのマジックは誰も見向きもしなくなった。

しかし、人間の本質というものは大きくは変わらないものである。なにせ4000年も続いていて、現在でも盛んに演じられている「カップ&ボール」というマジックもあるくらいなのだ。

このマジックを演じている壁画がエジプトにあるが、4000年前の壁画というのが定説になっている。

3個のコップと3個のボールが消えたり、出たり、入れ替わったりする至極単純なマジックなのであるが、人間の先入観や心理を巧みに誘導することで4000年経っても色褪せないマジックなのだ。

日本でも江戸時代の手妻(日本では江戸時代に手品のことを手妻と呼んだ)本にも、日本版カップ&ボールが「お椀と玉」とか「品玉の曲」とかいう題で解説されている。

つまり、最先端の発明はドンドンと変化していくが、人間の心理という根本のものは4000年前と大して変わっていないということなのだ。

フィルムの発明も写真が出来てからだから、まだせいぜいが200年位の歴史であろうから、人類の歴史から見たらまだまだ若い部類である。

私は根っからのアナログ人間だから、デジタルのモノには最初から手を出すつもりは無いというよりもチンプンカンプンなのだが・・・。

新しい発明に飛び付くと寿命が短い、人間の変わらない心理を活用したシンプルな商売を長く続けていきたいと思っている。