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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2012-01-26-Thursday 雪について

23日に関東で降雪があり、

翌24日の朝は路面が凍ってツルツルになり、ニュースでは足を滑らせて転ぶ人達や坂道で立ち往生する車、接触事故を起こした車などをたくさん映し出していた。

東京方面の人達は普段、雪が積もらないから、雪道の歩き方を知らないということもあるだろうが、第一に靴の底にギザギザがついていない革底の靴はとても滑るのだ。

私も経験がある。30歳代前半頃に「リーガル製」の靴に凝ったことがある。私は足がやたらと汗ばむので、毎日靴を履き替えなければ靴がすぐダメになってしまうのだ。だから、同じデザインの黒と茶の色違いで夏用と冬用の底の形状が異なる靴を2足ずつ合計4足持っていた。

路面がスッカリ凍っていた1月初旬に、自分では冬用の底がゴムでギザギザがついた靴だと思い込んで、夏用の底が革でまったくギザギザが付いていない靴を履いて歩いて会社に行った時のことだ。たった1200m位の距離なのに2回も交差点でスッテンコロリと見事に転んだのだ。これまで長く帯広で暮らしているが、こんな転び方をしたことはない。転んだ直後は恥ずかしいからそそくさとその場を離れたが、会社に着いて靴の底を見てみたら夏用の靴だったので、ああ〜そうだったのかと納得した。

いくら冬の凍った道を歩き慣れていても、夏用の靴では滑ってしまうのだなぁ〜と初めて気が付いた次第であった。

帯広に暮らしていると、夏と冬で、靴やタイヤを交換するのは当たり前だが、東京方面では、めったに積雪にはならないからいちいちそんな面倒なことはしないのだろう。

しかし、凍った道をナメテかかると、ニュースの様に転んだり、事故を起こしたりしてしまうのだ。ここでも各々の危機管理が必要である。

日本海側で大雪の被害がすごい。

たしか去年も同じようなことを書いたように記憶しているが、1月で2mもの積雪は異常だ。

世界中を見渡してみても、これだけの積雪のある場所に、人口100万人規模の札幌や新潟などの大都市があるのは稀である。

世界の常識では、寒いが雪が降らない場所に都市を造るものだからだ。

札幌市の除雪費用は年間約150億円も掛かっている。都市の規模が違うから単純比較はできないが帯広市の除雪費用の過去最高額は9億2800万円である。

それもそのはずで、札幌市の年間降雪量の平均値は630㎝、帯広市は214㎝で約3分の1でしかないのだ。

寒いのは、たくさん着込んだり、温めればなんとかなるが、雪は除雪しなければならない。

少子高齢化で年寄りが増えて、若者が減り、体力的に除雪作業がままならなくなって来始めている。行政も借金が増えて除雪費用の増大はズッシリと堪える。

もしも、北海道が夕張市のように破綻したら、ゴミの収集や除雪などの行政サービスは著しく低下するだろう。もしも、そうなって除雪が出来なくなったら命の危険が出てくる可能性もある。

北海道は、新幹線の延伸など、ますます札幌に機能を集中させようと考えているだろうが、札幌には豪雪という問題がある。

これまで右肩上がりの時には、厄介物の雪を「雪まつり」として観光に変えてきたが、雪まつりの観光効果はせいぜいが10日間である。約半年間も雪に埋もれる札幌で10日間の観光効果では、雪に対するコストパフォーマンスとしては低いものだろう。

危機管理としては、寒いけれども雪が少ない帯広市にもっと北海道の機能を移転させる必要があると考えているのだが・・・。